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終盤 その1

 1日ぶりでーす!!

 私はオーラビームで海星さんを突き放すと、ただちに拳を構え、オーラナックルの準備を整える。


 本来ならば、ここで一気に距離を詰め、相手にワンクッションを与えずに攻撃するのが正しいのだろう。


 そうすれば肺の中に空気を入れる隙がなく、体に空気が巡らない圧迫感と、酸素が入らないことによる体の不自由さによって、精神的に来ている体をさらにいじめることができるからだ。


 しかし、私は距離を詰めてさらなる攻撃を加える選択肢ではなく、距離を離してオーラナックルを準備する選択肢をとった。


 確かに、オーラナックルは距離を詰めて攻撃するよりも多くの時間を与えてしまうため、海星さんが口から肺に酸素を送り込むのに十分な時間を与えてしまうだろう。


 しかし、それ以上に海星さんの懐に潜り込むのは非常に危険だ。


 海星さんの『水形ミズノカタチ』は、その性質として、あらゆるものを水で生成することができる。


 そしてその生成スピードは凄まじく、大量に作るとしても数秒で作り上げてしまうほどだ。そこまで早い生成スピードとなると、水の何かしらの武器を作ることなど一瞬でできてしまうだろう。


(だから接近戦を挑んだとしても……)


 私が懐に飛び込んだとしても、一瞬よりも短いスピードで武器を生成され、対応されてしまう可能性が高い。ならば接近戦を挑んで、確定では無い可能性にかけて勝ち負けを決めるよりも、オーラナックルで自分のペースに持ち込み、確実な勝利を目指す方が得策だと考えたのだ。


 それにオーラナックルにはオーラを溜めるためのクールタイムが必要には必要だが、今の私なら数秒とかからない。あくまで接近することと比べれば遅いと言うだけだ。


 なので、体全体に叩き付けられるような攻撃を与えるオーラナックルなら、防御したとしても十二分なダメージを与えることができるはずだ。


(行けっ!!)


 そして、私の予想通り、オーラナックルは見事にヒットし、海星さんをさらに吹っ飛ばすことに成功した。

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