四日目 第三次世界対戦
詰め込みすぎました・・・
「究極の・・・力・・?」
「そうだ。究極の力。お前らごときには越えることはできない圧倒的な力だ。」
「の、能力をてにしたからって調子にのるにゃぁ!」
と、彼女(仮)が言い、大火球を放ってくる。滅ぼす。消える。
「にゃ、わ、私の自慢の魔法にゃのに・・・」
「はぁぁぁあっ!」
そういって、こんどはレイスが力をこめに込めた蹴りを放つのだが・・・炎を纏っている。
まぁ蹴り自体はそんな凄くないので普通に防御してみたが、やはり圧力が凄い。結界も身体強化も施していないとはいえ、身体能力も大幅に上がったのに腕が痺れてしまった。
つーか、熱い、めっちゃ熱い。
「あぁっっっつぅ!」
「え・・・能力使わなかったの・・・?」
「いや、能力使わずに受け止めたらどうなるのかなぁって」
「能力を使わずに、身体能力だけで私の攻撃を受け止めたの!?」
「あぁ、そうだぜ。くっそ・・・右手が痺れて感覚がねぇよ・・・あっついし・・・とんでもねぇな。能無しなのに・・・いや、能無しだからこそここまで鍛えたのか。やっぱすげぇよお前。」
「う、上から物を申さないで!年下のくせに!」
「え、何歳なんですか?」
「17よ!」
「あぁ・・・」
「ふっふっふ、さっきまでの威勢はどうしたのかなぁ?怖じけづいたか!後輩!能力を手にしても所詮ガキはガキということかぁ!」
普通にいらっときた。というか一歳差でここまで威張れるようなひと滅多にいないぞ・・・
普通にウザいから若返らせたろ。創造で、記憶はそのままに、時間操作と成長という概念を滅ぼす【概念滅殺】を組み合わせて・・・
うし、こんなもんか。
能力創造:時間概念操作
極めて能力の無駄遣いだがこれくらいは許されるだろう。
「ほい」
「な、なにを・・・!?よくわかんないけど、三歳くらい若返った気が・・・」
「よくわかったねぇ?ついでにいうと、君は14歳になって、そこから成長しない、まさに不老だよ!不死にもできるけど・・・」
「は、はぁ?!そんな能力知らないわよ!大体なんのために!先輩として命令です!今すぐ戻しなさい!」
「えっ・・・まだ気付かないのか後輩。」
「は、はぁ!?ふざけんじゃないわよ!どっちが年上か忘れたわけ!?あんたは・・・あんたは・・・?あ、あんたまさか!?それだけのために能力を使ったの!?」
「ああ、普通にイラついたからな。」
「めちゃくちゃにゃ・・・」
「で、お前らどうすんの?ユウキとかいうクズ死んだけど。」
「う・・・そ、そうね・・・」
「ぼすぅ・・・」
そのとき、階段が騒がしい。なんだ?ちなみにここは屋上なのだが、鍵は一応閉めてある。
のだが・・・
ドォォォオン!と、派手に扉が破壊される。まあわざと壊させたのだが。
「いたぞ!能無しだ!」「てめぇよくも!俺たちのクラスを!」「お前はさっさと死ねばいいんだよ!」「「「そうだそうだ!」」」「お、おい!そこにいる可愛い二人も!そんなやつと一緒にいたら危ない!はやくこっちに!」「ついでにうちで泊まっていきな!」
と、罵倒の嵐。あ、そうか。こいつらユウキぶつけた衝撃でクラスふっとんだのか・・・死者はでてなさそうだけど。
「ほら!早くこっちへ!うちなら安全だよ!」
お前ら、下心みえみえだぞ・・・
「き、気持ち悪いわね・・・」
「キモいにゃ・・・」
流石にこの二人も下心に気づいていた。
それぐらいキモいということだ。
「おい!能無し!彼女から離れろ!なにを考えてるんだ!」
というのはまだいいほうなのだが、とうとう・・・
「あ!今能無しがへんな手つきで彼女を触ろうとしてたぞ!」
「本当だ!俺も見たぞ!」
「正当防衛だ!ボコボコにしてやれ!」
残念ながら彼らは地雷をふんだ。正当防衛には正当防衛だ。まぁ殺すと犯罪者になるので・・・
覇気を放ってみる。
「ひ、ひぃぃぃい!神様仏様許してください!」
「と、懇願してきた。」ほかにも気絶していたり、漏らしていたり、いきっていたやつらが泣いている。
だが、
「お、お前ら!落ち着け!きっとあの能無しの能力はオーラだ!だが、それだけ!俺らがぜんいんでやれば勝てるぞ!余裕だ!」
と、クラスのエリート、とうまが言い出す。それにつづいて、段々と落ち着きを取り戻してきて、俺に一斉攻撃をしかけてくる。
そこで、俺は防御ではなく、鏡になることにした。
「魔法創造:リフレクション」
俺に向かってくるすべての攻撃を跳ね返す。威力を倍にしたりすることもできるし、なによりこいつらなんか簡単に皆殺しにできるのだが、
こいつらの攻撃で判断することにした。
殺す威力でうってきたなら自分も死ぬだろうし、手加減していれば手加減したダメージがはいる。つまり、殺す覚悟があるなら殺される覚悟をしておけということだ。自分は殺される気すらなく、本気で殺すことができるなど、都合が良すぎるものだ。
近接武器(主に剣)から飛び道具、魔法やビームのような能力などさまざまな技が飛んでくるが、どれもこれもが軽く通常の人間なら殺せるレベルだ。てことは、本当に俺をそこまで要らないと思っていたのか・・・わかってはいた。けど能力がないというだけでなんの抵抗もなく殺せるものなのか!?
いや、そんなわけがない。なにかがおかしい。
どんなにクズでもサイコパスでもないかぎりそんなわけがない。
となると考えられるのは・・・
「操られているのか?洗脳系の能力か・・・」
「「!!」」
「?なにか知っているのか?」
「え、ええ。心当たりがあるというだけだけど・・・」
「実はにゃ?ぼすはいつも親しく連絡をとっている人がいたにゃ。聞いてもなかなか教えてくれなくて、しつこく聞いてもダメだというから、せめて能力がどんななのか聞いてみたら、特殊能力【操縦士】といっていたにゃ。わたしたちはあやつりさんって呼んでたにゃ。」
「なるほどな・・・。【時間完全停止】」
回りの動きがすべて止まる。なにからなにまですべて。
改めて思ったのだが、俺の能力はほぼチートだ。だがなかでも【絶対滅殺】や【時空間完全支配】、それに【創造】の三つはとくにヤバイと思う。
「さぁて、探しますか・・・【創造】。」
どんなやつにしようかなぁ・・・
【空間完全支配】と【覇界】に、【熱感知】と【殺意感知】を合わせて・・・
《魔法創造:絶対感知を作製しました。》
成功だ。続けて、
【絶対滅殺】と【時間支配】を、スナイパーライフル〈A16.k-Ⅱ〉に付与して・・・
《武器創造:時空狙撃銃〈T-D42.W〉を作製・・・成功しました。》
よしっ!
そしてさらに絶対感知を使用すれば。
「いた。ここから7キロ先で操ってる。家の中だな。貫通を付与しようか。よし・・・ここだ!」
ピシュッ
と、綺麗に澄んだおとをたてて、向かっていき・・・
ドパッ!
と、頭を爆散させる。それから体温が徐々に下がっていき・・・
《対象の完全な死亡を確認しました。》
と、サブブレインが教えてくれる。
「というか、サブブレインって呼びづらいから、レインでいいか?」
《私はあくまでスキルです。サブブレインとはいえ、名前など・・・》
「いいから。名前付与:レイン」
《ありがたき幸せ!》
「オーバーだな・・・」
まぁそんなかんじでレインという名前がついたのだった。
「す、すごい・・・」
「い、いまので倒せたにゃんか?」
「ああ、そうだが?」
「じ、次元が違うわね・・・」
「それで、このあとどうするにゃ?」
「俺はとりあえず準備して、家でゲームやる。お前らは?」
「げ、ゲームって・・・私たちはまだ決めてないのよね・・・それでお願いがあるんだけど――」
「断る」
「まだ何も言ってないわよ!?」
「能力で未来が見えた。どうせうちに来たいとかだろ?」
「あ、あんたほんとになんでもありね・・・」
「無茶苦茶にゃ・・・少しくらいダメにゃんか・・・?」
「うち散らかってるからなぁ・・・メイドさんみたいに片付けてくれるなら良いけど。てか普通男の家に住みたいとか思わねぇだろ。」
「だって帰るあてがないのよ!ユウキは死んじゃったし!ユウキの基地はユウキの指紋が必要なのよ!」
「あー・・・なるほどな・・・」
「「だからお願いね?(にゃ?)」」
めんどくさくなりそうだな・・・
◇◇◇
あれ・・・俺らはなにをしていたんだ・・・?たしか圭太を渡せとか言われて・・・圭太は確かに能無しと同じようなものだけど、皆をまとめる力があるし、人当たりが良いから嫌われてはなかったはずだ。苛められてんのも止めたりしていた。
だから圭太を渡せといわれても断る!って言おうとしたんだが・・・そこから記憶がない。どういうわけか皆もおなじなようだ。
「け、圭太は・・どこだ?」
そういえば、圭太が能力に目覚めて、とんでもないバケモノを軽々と一撃で倒してるような夢を見ていた気がするが・・・夢だろうな・・・
結局圭太は見つからなかった。圭太の家も知らないし・・・くそ!あのとき止めれていれば!
圭太が無事なことを祈るしかないな・・・
急に不吉なアラートがなり、緊急校内放送がにながれる。
『アメリカ、フランス、インド、ドイツ、中国とその他10ヵ国の東エキシルバニア軍と、日本、韓国、イギリス、イタリア、ベルギー、パキスタン、スウェーデンとその他6ヵ国のウェルストリア軍が戦争を開始しました。繰り返します・・・』
最初は、「まぁた戦争かよ・・好きだねぇ日本も・・・」等とみんなが軽口を叩きあっていたんだが、
『殲滅戦争へと移行しました!国民の皆さんは常に避難していてください!繰り返します!殲滅戦争へと移行しました!国民の皆さんは常に避難していてください!』
と、放送が流れてくる。それに、前国王のバリアがない今、軍事力の低い日本は不味いことになっていると、みんながみんな段々理解してきたようで、「は、はやく皆家に帰るぞ!ヤバイ!」
と、慌てて帰っていったのだった。
どうなっちまうんだこれ・・・
不定期ですが、なるべく毎日投稿するようにしているので!
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