一日目 なんか彼女できました。
不定期投稿ですが気長にお待ちくだされ・・・
これはとある覇王の覇道を描いた覇王になりたい人たちに見てほしい日記であーる。
◇◇◇
当時の俺は16歳。このとき世界で、指紋ひとつで自分の詳しいステータスがわかるものが開発された。そのせいで、実力を隠していたりした人たちが炙り出され、能力差によるいじめや、生まれた直後に捨てられたりする子供が多くなった。
俺の能力は封印。なにかを封じたり、動けなくさせたりするわけではない。力が封印されている感じだった。小学生のころは普通に過ごせていたが、中学生になると能力がはっきりとしてくるため、個体差がでた。
学校でも、戦闘訓練というものがある。
国同士でなかが悪いこの世界では戦争も頻繁に起こる。でも、戦闘機などの、読者の世界での最先端の技術なんかは使う国は少ない。なぜなら単純。弱いからだ。
上位能力になると相性もよるが、戦闘機の一二機は軽く撃ち落とせる。戦車なんか赤子の手を捻るように潰せる。だから兵器は使われないのだ。ただ、アフリカはなぜか能力があまり発達しておらず、兵器を使う国が多い。
それと、一般民への危害を加えることは許されない。もし悪意をもって殲滅したりするのならば、その国は世界の敵になる。これが戦争のルールである。だから割りと、戦争中でもショッピングしたりする、もはやスポーツみたいなかんじになっている。まぁ軍人は命懸けなのだが。今の日本国王は支持率がたかい。なぜなら、強制ということをしないからだ。常に日本のことを考え、悪事を働いたものは天罰を下す。というまぁすごい国王様だった。
しかし、戦闘狂のバカが国王様を暗殺した。
これは日本中が落胆し、戦闘狂は処刑されたが、国王が死んでしまった今、日本をおおっていた超強防御が失われ、先進国の日本は世界中に狙われることになる。
そして高校生・・・
◇◇◇
「おいくりぼー!カレーパンかってこいやぁ!一分以内だぞぉ?」
「ひゃっはは!俺イチゴスペシャルにココアオレ!」
「俺もおんなじでたのむわぁ!」
「わ、わかった・・・」
俺が今何してるかって?みりゃわかんだろパシリだよ!くそっ!
俺はまだ封印がとけない。それはステータスフォンが開発されてからもだ。ステータスフォンというのは先程言った、ステータスがすぐわかるやつだ。ステータスフォンで見てみたが、【error:既知の能力に該当しません】と、機械音声で棒読みで言われる。ちなみにステホと呼ばれているんだが、それは関係ない。
ガシガシと頭を書きながら、今日も購買へ行くのだが・・・
ドゴォォォォア!と、すごい鳴き声と、同時にすごい振動で揺れた。
な、なんた!?と思っていたらポケットでステホがなりひびく。
【警告:高濃度魔力飛行物体を感知しました。〈推定災害レベル:S 〉急いで避難して下さい!】と、鳴り響いている。
逃げる!逃げる・・・にげ・・・逃げる?どこに?
レベルSといったら大都市が複数壊滅させられる、もしくは国家存亡の危機ってやつじゃねぇか!?
みんな慌てて逃げるが、外に出たところで意味がないし、どこかに隠れるか?いや、敵が人間ならまだしも、予想ではダークドラゴンやアークキメラだ。学校ごと消し飛ばされて終わりだ。どうすれば・・・
考えていると、ふいに校内放送がなる。
『こんにちは!生徒諸君!放送をハイジャックさせてもらった。今回は用件をのんでくれればそれでいい!
その用件というのは・・・田中圭太くん。いるだろう?他の子たちもしっているはずだ。能力が封印された子。』
なんだなんだ?急に校内放送!?でなんつってたんだろ・・たしか、能力が封印された子だとかどーたら・・・ん?
「俺じゃねぇかよぼけ!」
いったいなんなんだ・・・
『あーあー、まずは、職員室にきてくれ。こなかったら学校ごと消し飛ばすからわかってくれ。ちなみに俺の能力は上位能力:召喚士の限界突破した能力である、特殊能力:真の召喚士で、よんだのはデスドラゴン。俺の命令がない限り殺しちゃう危険なやつだから気を付けてくれよ?うっかり近づいて死んでもしらねーからな!』
はぁ!?とかなんとか混乱していると、
「・・・用はあの無能がいけば俺らは助かるんだろ?」
と、誰かが呟いた。
それに続くかのごとく、
「そうだよ、どうせ能無し。お前が身代わりになればいいじゃん。」
「「「・・・そうだ。」」」
「「「「「「「「そうだ、そうだ!」」」」」」」」
と、大合唱になっていく・・・俺が何をしたっていうんだ!そういいたいけど、俺ならどうせ能無しだし、むしろみんなが助かるなら俺でいいかな、なんてことを考えている自分がいるんだから言えない。くそっ。
「わかった、俺が行ってくる」
そういうと、「まって、こんなのおかしいよ!」
なんて言ってくれる女の子はおらず、みんなが安堵した顔だったり苛立ちを浮かべていたり、まだ恐怖でうごけなくなってる人もちるし。職員室に向かおうか・・・
とぼとぼ歩きながら、
「はぁ・・・最後に一回くらい彼女が欲しかったな・・・」
と、何気なく呟く。そう、本当に何気なく、独り言で。そしたら、
「よんだかにゃ?」
と、目の前には声も聞いたことのない美少女が立っている。
「・・・・・どなたですか?」
俺はそうとしかこたえられなかった。だって不審人物でしょ!?
よんでないよ!誰だよ!
「彼女ってよんだでしょにゃ?」
にゃ?じゃねぇし、誰だし!クラス違うやつ!?いやこんな可愛い子ならクラス違くても頭に残る!
そう、美少女。いや、少女というには似合わぬが、美しいというより可愛い系だ。服装は赤と白のロリータ。そんなこ見覚えない。
「・・・いや誰ですかね?」
「にゃに!?」
可愛い。こんな子が彼女なら死んでも・・・じゃなくて!
「誰ですか!?校則違反ですよ!制服じゃないと――」
「いいからくるにゃ!ボスがおよびにゃ!」
「は、はい!?」
ぼ、ぼすぅ!?あれか?ヤクザか!?ヤクザなのか?!どちらにせよ嫌だ!帰りたいよ!
「・・・つかぬことを申しますが」
「なんで彼氏なのに敬語なのにゃ?」
「いや、彼氏じゃないです・・・」
「彼氏にゃ!ぴんときたにゃ!本能が告げてるにゃ!」
「えぇ・・・」
だめだ、メチャクチャすぎる。かおをみたこともなければ声も聞いたことのない美少女に本能とか言われても・・・
まぁ可愛くて断れないのもあるが・・・だってそうでしょ!?一生童貞と思われたこの俺に、人生最大のチャンスが!
「あ、わたしえっちなことはできないにゃ。私の能力の絶対防御がアレを異物と認識するからにゃ。まぁ彼氏が私の絶対防御を破れたらできるけどにゃ。」
「いやそんなこと考えてないです。えっちなこととか知らないです」
「それは良かったにゃ。前に私を無理矢理犯そうとしたやつが絶対防御によって内部から体内の魔力が滅殺されて死んだやついるからにゃ。彼氏の顔的にそんなことしそうなやつじゃないけどにゃ」
「そ、そうですね・・・」
・・・やばいやばいやばい、え!?この世界の人間は、水分と魔力は生きていくうちに欠かせないと言われているもので、それが滅殺って・・・恐ろしい!というか絶対防御なんて破れるわけないでしょ!ばか!封印だぞ!?なんもできないよ!
それからいっしょに職員室へ向かったのだった。