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Flag of Rebellion  作者: クロウ
第2章 first order
19/25

損害と評価

コンコン

「失礼します大尉殿。」

「おぉ准尉か。」

「報告の方聞かれましたか?」

「まぁ軽くではあるがな。准尉はどうだ?」

「兵士捕まえて軽く聞いた程度です。報告の方私にも聞かせて頂いても?」

「あぁ既に私のところに上がってきたもののみだが。」

「ありがとうございます。」

大体まとめると

正門:死者は約20名。運悪く銃撃戦で致命傷を受けたもの、後方からの狙撃による致命傷を受けたものがいる。重軽傷者は150名を超える。

後門:範囲魔法を使われ戦いは激化したものの俺の分隊の活躍により死者0名。負傷者こそ多少出たものの全て軽傷。

こんなもんか。魔法まで使って軽傷者までしか出せなかったか。やはりこの戦いにおいて強力な能力を持つうちの分隊が1番厄介だったな。

「あぁあと准尉が対応してくれた奇襲部隊の方なんだが...。」

「どうでした?」

「残念ながら全員取り逃がしたようだ。」

「そうでしたか...やはり私も追撃すべきでした。」

「いや、我々の怠慢だ。准尉が追い詰めた敵すら取り逃し、准尉の分隊におまかせした後門はともかく、正門での戦いは恐らく敵以上の損害を被った。次に備え早急の対応が必要なようだ。」

「まぁそれでも勝利は逃しませんでしたし多少は誇っても良いのでは?」

「まぁ結果的にはだがね。今日だけは兵を労うとするよ。」

「褒美もなしに過酷な戦いにのみ向かわせては兵の練度も落ちますからね。」

「そういう准尉はどうするのかね?」

「まぁ我々は本拠地が王都ですからね帰ってから労うとしますよ。どうせすぐに報告に戻らなければですからね。」

「そうか。では本隊への連絡はお願いしよう。報告書をまとめしだい准尉のところに持っていかせよう。」

「それはありがたい。では、私は自分の分隊員を見てきますのでこれで失礼します。」

「あぁお疲れ様。」

扉を開け准尉が出ていったのと入れ替わりで部下が入ってくる。

「失礼します司令官殿。」

「おう。それで?防衛時、准尉に付いて行かせてたわけだが...どうだった?」

「流石の一言です。ついて行った兵士はその力に感嘆を零すものと恐怖に震えるものに別れましたがね。まさに噂に違わぬ力ですよ。」

「スプリングボックか...。」

「3次元戦闘において准尉の右に出るものはそうそういないでしょう。」

「1つ気になってたんだがいいかね?」

「なんでしょう?」

「あぁ純粋な疑問なんだが...スプリングボックの二つ名がつくってことは速いのはもちろんだがやっぱり...そんなに跳ねるのか?」

「跳ねますね。正直どちらかと言うとスーパーボール泣きがしますけど。」

「スーパーボール...。フッ ハッハッハッハ」

長いこと戦場にたっているつもりだがスーパーボールに例えられる兵士は初めてだな。

「あっ准尉殿には言わないでくださいよ?そんな例えしたらなんて言われるか...。」

そういった後想像でもしてしまったのか少し部下が震え始める。

「ハッハッハ。大丈夫だ言わないさ。まぁ耳に入ったとしても想像のようなことにはならんとおもうがね。」

「司令官殿は戦闘時のあの目を見てないからそんなことが言えるのですよ。」

「ハッハッハ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ガチャッ

「揃ってるか?」

「はい。問題なく揃っています。」

「じゃぁとりあえず報告頼む。大体聞いたから軽くでいいぞ。あと状況と言うよりは戦ってみた感触の方を頼む。」

「感触なぁ。まぁなんというか面倒だったよな。はえぇし、魔法使う奴らはいるし。」

「そうですね。全員がかなり速かったので全員身体強化魔法が使えるんだと思います。結果的に見れば彼らも陽動だったとはいえ突破できればそのまま裏から攻め込むつもりだったのではないかと。」

「なるほど。そう思わせるだけの戦力はあったわけか。もしも俺らがいなかったらどうなってたと思う?」

「まぁ無理だろ。手もまわらないし回ったとして一般兵じゃ太刀打ちできねぇよ。」

「そうか。理恵も同じ考えか?」

「同じ。相手速かった。でも、私よりは遅い。それだけ。」

「そうか。でも魔法か...。本格的に対魔法訓練した方がいいかもしれんな。」

「えぇ今回も戦えてたしいいじゃん別にめんどくさい。」

「そんなことより剣の鍛錬に時間使いたい。」

「二人とも!今回だって苦戦を強いられたんだから対策するのは当たり前でしょ!」

「「えぇ」」

「えぇじゃない!」

「ハッハッハ。まぁでもその前に王都に戻ったら祝勝会だ。俺が持つから楽しみにしとけ。」

「おっやったぜ!ゴチです。」

「ご馳走様です。」

「ご馳走様。」

「ハッハッハ。じゃぁ今日はもう各自休め。俺もさっさと休ませてもらう。おやすみ。」

部屋を出て軽くため息をつく。正直な話こいつらというのは楽しい。だからこそ、こいつらを裏切ってると思うと心苦しい。しかし、それでも止まる訳には行かない。俺にだって守らなきゃ行けない大切なものがあるからな。



部屋に戻りレジスタンスと連絡を開始する。報告を聞くと重傷者こそ出てしまったものの医療班のお陰で死者はゼロのようだ。流石と言うべきなんだろうな。王都に駐屯してる軍を除きほかの基地などには治療魔法を使えるものはいない。理由はただ単に王都に集められるから。それに比べレジスタンスは戦闘のすぐ後ろに回復魔法が使える部隊が控えている。このおかげで死者数の差が出たんだろうな。

「ご苦労様。じゃぁ作戦参加者はさっさと基地に戻って休め。ただし追跡にだけは気をつけろよ。本拠地バレたらやばいしな。」

「分かってるよ。もう帰る準備はさせてるし、追跡されてないかの警戒は特殊機動部隊がやってくれてるからな。大丈夫だ。下田は安心して休んでいいぞ。」

「あぁそれで由いなかったのか。」

「そういうこった。」

「最後に一ついいか?」

「なんだ?」

「名畑さんなら知ってるだろ?別の作戦の4人が実際どれくらいの実力なのか。正直言ってどうだ?」

「大丈夫だって。全員そこらの一般兵が束になっても叶わねぇからよ。まぁちょっとリーダーのそこが見えねぇのは不気味だがな。」

「まぁあの人はなぁ...。」

「お前も大敗したらしいしな!」

「なっなんでそれを。」

「そりゃお前リーダーとお前の対戦なんでみんな気になるに決まってんだろ。」

「まぁ...だよなぁ。」

「ハッハッハ。そんなことよりそろそろこれくらいにして休め。な?」

「そうさせてもらうよ。そっちは帰るまで気を抜くなよ?」

「ったりめぇだ。」

そう聞くと俺はさっさと通話を切った。さて俺のやることはこれで完全に終わりだ。あとは任せましたよ神島さん。...負けんじゃねぇぞ空。

To be continuous...

どうも!クロウです。今回は前回との帳尻合わせのように短くなりました( 'ω')言うてどっちも3000より少し多いか少ないか程度なんですけども。ということで今回でとりあえず大地側の作戦が終了、次回からは神島達の作戦....うん作戦が開始されます。ついでに今回大地の軍でつけられた2つ名が出てきましたね。スプリングボックです。なんだそれ?と思った方いると思います。動物です。調べてみれば多分出てきますが簡単に言うと速くて跳ぶやつです。

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