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Flag of Rebellion  作者: クロウ
第2章 first order
16/25

森林の火花

いよいよ開戦の時間だ。俺達は既に第1、第2部隊と別れ基地の裏門に向かい進行していた。現在は門の少し前で分隊長を集めてる。

「よし、揃ってるな。これから作戦の開始だ。あちら側の戦闘音を目印にこちらの進行を開始する。その後は作戦通りに。」

「「了解。」」

目に見えてみんな緊張しているな。ちょっと緊張し過ぎか。分隊長がこれじゃ分隊員にも不安が伝わるな。

「第1分隊分隊長 山中 幸太郎。第2分隊分隊長 瑠美。第3分隊分隊長 川島 大成。」

「「はい」」

「何そこまで固まるな。分隊員まで不安が伝播するぞ?」

「そう入ってもなぁ。初の作戦だからなぁ。」

「分かってるさ。でも大成、今不安になったところで悪影響しかないぞ。」

「まぁそうだけどなぁ。」

「そうだな難しいことを言うなら覚悟で不安を塗りつぶせってところなんだがそこまでは求めないさ。出来ることだけやる。それでいい。出来ないことはしなくていい。」

「そりゃそうですけどねぇ由さん。」

「まっみんな一緒さ不安なのは。開戦までは好きなことをして気を落ち着けろ。それまで自由行動だ。ただし、作戦に支障をきたすことはわかってるだろうが控えろよ?」

「ここまで来てそんなことする馬鹿はいませんよ。」

「じゃぁ俺も失礼して作戦開始まで休ませてもらうよ。」

そう言って隊員の元を離れる。上沢さんなら上手く緊張を解けたのかもしれないが俺には無理だ。せいぜい声をかけて姿を消すことくらいしか出来ない。成功すればいいんだが...。っ。そりゃそうかそりゃ解けないよな俺が1番緊張してるんだもんな。服の下でたっている鳥肌と震えに今になってようやく気づいた。こんなもん覚悟で塗りつぶさなきゃな...。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


作戦開始時刻か。

「おいお前ら!準備は出来てるだろうなぁ!?」

「もちろんです!」

近くの木に立てかけておいた俺用に改造したM240mcを手に取る。発射機構を魔法に変更することで軽量化を実現。その分弾を持てるってわけだな。(それを言ったら説明してくれてた大澤がすごい微妙な顔してたように見えたがきっと気のせいだな。)

M240mcを空に向かって高く持ち上げ叫ぶ。

「初の作戦だァ!気合入れてかかれよ!」

「「「おぉ!!!」」」

「突撃だお前らァ!吠えろぉ!!」

「「「オォォォ!!!!」」」

とにかく気を引けと言われた通り気合を入れるのも合わせて全軍に突撃時は吠えろと命令しておいたが思ったより皆やる気満々じゃねぇか。1度ニヤリと笑ってから俺も吠える。


その後直ぐに大規模な銃撃戦となったのは言うまでもないことだった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


警報がけたたましく鳴り響く音で目覚める。分かってはいたが目覚まし用のアラームの数倍目覚めが悪い。アラームですら割と目覚めが悪いのにな。時間を確認すると時刻は予定通りだ。さっと軍服に着替えて昼間に分隊を集めていた部屋へ向かう。毎回場所によってこういう時の分隊の集合場所を決めている。今回はその部屋だ。その部屋へ向かう途中、警報で叩き起された兵士が慌てた様子で走り回っていた。彼らには困惑と焦り、更には『まだ眠いんだよふざけんな』と言いたげな者もいた。部屋の前に到着し、ドアを開け中へとはいる。

「全員いるか。」

「全3名揃っています。」

自分の分隊員を見回す。昼間の気の抜けた姿勢は消え失せ既に臨戦態勢でそれでいて落ち着いて座っていた。よく訓練された兵士だよほんと。分隊長として嬉しいが敵として見れば本当に面倒だ。心の中でだけ軽くため息をつく。

「よし、じゃぁまずは大尉に状況確認をしてくる。確認が終了し俺がもどるまで装備を点検し待機。」

「「「了解」」」

再びドアを開け部屋から出る。さてと大尉は望む通り動いてくれるかな。


大尉の部屋の前につき、ドアをノックする。

「大尉殿、下田准尉です。」

「入れ。」

「失礼します。」

「まさか准尉とその分隊が来ているタイミングでこんなことになってしまうとはな。」

「この事態は誰にも予想できませんでしたからね。それより状況を確認しに来たのです。どうですか戦況は。」

「現在銃撃戦は膠着状態だ。双方攻めあぐねていると言ったところだな。しかし妙なのだ。」

「何がです?」

「何故か敵はこちらが発見できるようわざわざ声を張り上げて突撃してきたのだ。」

「なるほど。それで?」

「私が思うに彼らの目的はあそこで大規模な銃撃戦を起こすこと自体だったのだろう。となれば次に狙うのは」

「敵の司令官を狙った奇襲と言った所でしょうか?」

「だろうな。であれば他に侵入できる可能性があるのは裏門のみだ。」

流石にこの程度を見抜けないほど間抜けな司令官ではなかったか。

「しかしだ。我々の兵も前線の維持で精一杯だ。所詮練度の足りぬ兵士ゆえな。あまり多くの兵を裏門に回せん。いくら相手が陽動目的でも攻め切れるようであったらそこを逃すほど愚かではないだろうしな。」

「それではどうしようと?」

「言わぬとも分かるであろう?というのはあまり良くないな。ぜひ准尉の力に頼りたい。貴殿の分隊で裏門を守ってはいただけぬか。」

「私たちのみで裏門を守れと?」

「流石にそこまでの無理難題は言わんよ。多少兵士はそちらに回す、存分に使い倒してくれ。」

「なるほど、了解しました。ただし一つだけ。」

「何かね。」

「裏門の守護は部下に任せます。私は自由に動かさせていただきますよ。」

「何かやることでも?」

「何一応ほかの可能性にも警戒するだけですよ。部下だけでも守護なら出来るでしょうしね。それに私以外にほかの可能性に警戒できる人員的余裕はないでしょう?」

「確かにな。では頼むぞ。」

「えぇお任せ下さい大尉殿。」

部屋を出てまた分隊員の待つ部屋へともどる。分隊員に命令を伝え裏門へと向かわせる。流石に能力禁止した状態であいつらと戦わせるのは荷が重いと判断した俺はレジスタンスに向かって作戦の変更を通達する。腕時計型の通信機を用意して貰っといてよかった。ボタン一つで連絡できるのは便利だ。まぁ伝えられるのは予め用意した文章のみだけどな。


レジスタンスに通達した文章はこうだ。

『プランBへ作戦を変更せよ。』

To be continuous...

どうも!クロウです。今週は運良く2回投稿出来ました( 'ω')いよいよ開戦したレジスタンス初の作戦、早速プランの変更が行われたようですが一体どのように動くのか...。まぁきっと何とかなるでしょう。

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