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苦痛の日々  作者: あやぽん
9/17

最悪の1日

腕からめっちゃ血が出てる。

もうすぐ8時だけどこの腕じゃ教室に行けない。

校舎裏でぼーっとすることにした。血が止まったら教室行こう。

窓から1年生の教室の時計を見るともう7時57分。


「あっ!おい!」

えっ……?あっ。如月と山田といじめてくる1組の北野だ。

急に殴りかかって来た。


「テメーらいい加減しろよボケ!」

そう言って山田を押し倒してしまった。

無意識にやってしまったし、山田の服にきっと血が付いてしまった。


チャイムが鳴った。

教室に行けるような状態じゃない。


体育館裏に行っていろいろ考えた。



なんで自分が生きてるんだろう。早く死ねばいいのに。

学校も家にもどこにも居場所がないなら消えたらいいのに。

みんなは生きる価値があっていいな。



ずっとそんなことを考えてた。

誰かの声が聞こえてくる。川崎先生と校長先生の声だ。

バレないようにこっそり逃げた。


倉庫の裏に行ってぼーっとしてた。

1時間目が始まるチャイムが鳴る。今日の1時間目は音楽だったな。音楽好きだから授業行けばよかった。

暇だしやることもないから学校から抜けることにした。


校門から出ようとしたときだった。

「伊川さん!」

川崎先生だ。でも思わず走って逃げてしまった。


なんだかいつも以上に速く走れる。

3分くらい走って誰もいないのを確認して公園に行った。

公園のブランコの下にカッターの刃が落ちていた。


それを拾って刺そうとした。

これからやっと楽になれる。


「そこの君、何してるの!?」

警察がいた。

慌ててナイフを捨てて逃げて行った。警察が追いかけてくる。


狭い道ばかり通って逃げて行った。警察はもういない。


20分くらい歩いた。暇だから学校を覗きに行く。

さっきの警察がいた。

怖くなったので裏門から学校に入った。


入ってぼーっと歩いてた。

「伊川さん!」

やばい。川崎先生に捕まった。今の時間は理科だから川崎先生、授業空いてること忘れてた。


「怪我してって聞いたけど大丈夫?」

「大丈夫です」

「ちょっと相談室で話聞いていい?」

「……はい」


相談室に着いた。

「ここ座って」

言われたところに座った。嫌な予感しかない。川崎先生がまじの大人になってるw


「もう危険なもの持ってない?」

「持ってないです」

「実はさっき、川澤さんと平井さん(瑠美)に話を聞いたんだけど」

予想的中。


「5組の如月さんたちにいじめられてるって本当?」

「…………」

「ごめんね。勝手に話聞いて。お願いだから本当のこと言ってくれる?」

なんだか急に涙が出てきた。


「やっぱいじめられてる?」

うなずいた。涙が止まらない。


キーンコーンカーンコーン


チャイムが鳴った。

「次、授業あるけど教室行けないでしょ?」

「はい」

「荷物持ってきてあげるから自習する?」

「そうします」


川崎先生が相談室から出て行った。


「授業行ってくるから自習しててねー」

「はい」

「鍵閉めておくねー」

そう言って川崎先生話教室に行った。

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