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苦痛の日々  作者: あやぽん
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あれから

春妃も返ってしまった。

先生と2人だけだと気まずい……。


「池にあった靴取りに行こっか!」

「はい」

校庭の池は水深70cmくらい。入ったらビチョビチョになる。でも取れそうな感じじゃない。


「えいっ!」

川崎先生が木の枝を使って取った。


「どうする?靴ビチョビチョだし帰れないよね」

「……」

「お母さんに連絡しようか?」

「それはやめてください…」


なんだかいつも女子高生みたいな川崎先生が大人っぽく見えた。まぁ、社会人だけどw

静かな時間が続く……


「もう5時過ぎてるし、どうしようか…家にお母さんいる?」

「いないです」

「うーん…ちょっと待ってて」

そう言って川崎先生はどこかにダッシュで行った。


2分くらいして川崎先生が戻ってきた。

「先生が車で送ってあげることになったよ」


先生の車に乗って帰る。

「ここ曲がるの?」

「左に曲がる」


しばらくして家に着いた。

「ありがとうございました」

「うん。明日、学校来れる?」

「はい」

「あっ。靴はどんな靴でもいいから!」


帰ってLINEを見た。如月から着信があった。

「他の人巻き込んで探してたから明日、罰があるよ」

学校行く気失せた。でも先生に行くって言ってしまったし……



(翌朝)


「花音、あんた昨日、先生に送ってもらったんでしょ!」

「だけど?なに?」

「何があっても自分で帰って来なさい?」


あー。ババアの顔見るだけで腐りそう……



(学校)


「花音おはー。昨日大丈夫だった?」

「うん」

正直、大丈夫じゃないけどw



今日も運動会の練習があった。

ダンスだけだったから大丈夫だったけど。



給食後のことだった。


「伊川さんちょっと来てー」

先生に着いて行った。相談室に来た。


多分昨日のことの話だ……。

「昨日のことなんだけど…」

やっぱり……。


「はい…」

「誰にされたか分かる?」

どうしよう……。ここで本当のことを言ったら解放されるかも…でももっと酷くいじめられるかも…

そんな意思があって本当のことを言えない…。


「…………」

「本当のこと言っていいよ」

1番困るパターン。


「本人には言わないから言ってくれる?」

「……えっと……」

この後が言えない。


「言いたくない?」

うなずいた。


チャイムが鳴ったので話は終わった。



(帰りの会後)


下足室で瑠美と1組の夏希ちゃんと遊んでた。

ランドセルを置きっ放しにして遊んでた。


4時29分になって帰ろうとしたときだった。

ランドセルを取りに行くと中身がぐちゃぐちゃになってた。


「うわ。最悪……。」

「やばっ!大丈夫?」

「うん……」




こんな日々が続いた。

明日はいよいよ運動会。

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