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苦痛の日々  作者: あやぽん
3/17

リレー

あー。体育の時間になってしまった。

今日とういう日に限って何故か5組と合同体育。そんなこと考えながら着替えてた。

「花音、絶対速いよね?」


びっくりした!

「いやいや、真凛の方が速いって!」

「嘘だーw」



(授業開始)


4組と5組が男女別で背の順で並んで一緒に走る。

4組は1人欠席で、花音と走るのは如月になってしまった。


「10秒以上かけて走れよ」

「はい……」


こんなこと言われたけど無理だ。クラスの子に期待されてるし、親にリレーに出れなかったら怒られるし。



次は自分の番。

「花音頑張れ!」٩(ˊᗜˋ*)و

プレッシャーと如月からの視線がすごい。


「いちについて!」

「よーい……」

「ドン!」


無意識に本気で走ってしまった。どうしよう……」


「伊川、7.6!」

やばい。どうしよ……

「如月、9.7!」


あー。やばいよ。

「今日の放課後、北校舎3階トイレ来い」

頭が真っ白になった。


2階目の計測はタイム順でする。

2回目は杏奈とやることになった。


「さっき何秒だった?」

「⒎6」

「えっ!すげー!私8.0なんやけどw」


次は如月と一緒じゃないからめっちゃ本気で走ることにした。


「よーい……」

「ドン!」


安心して走れてる!さっきより速くなった気がした。


「伊川、⒎3!」

「川澤、7.9!」


「花音速すぎw」

「そんなことないよw」



(次の時間)


「リレー選手発表しまーす!」

うわー。最悪じゃん。


リレーは男子代表3名と女子代表3名で走る。


「男子、市川くん、宮野くん、坂垣くん」

クラス中が騒ぐ。女子のメンバーで生死が決まる。


「女子、伊川さん、川澤さん、春川さん」

あーーーー。死んだw嫌だなー。


「花音の顔が死んどるw」

「リレーやだー……」

「伊川さんクラスで1番速いからリレー絶対出て!お願い!」

先生まで…w


「えーっ……」

「先生も言ってるじゃん!」

「じゃあ、リレー出る」

あー。6年間リレーとか地獄すぎw



(放課後)


あー。今日は嫌なことだらけだ……。

今から地獄が始まるし。


「花音!どこ行くの?」

「あっ……ちょっと用事あって」


瑠美にはいじめのことバレたくない。



「今日は早く来たな」

「はい」


あー。怖い。死にそう。


「なんで呼び出したか分かるか?」

「体育の時間に言われたこと実行できなかったからです。」

「自覚してんだろ!」


そう言われて殴られた。

「いつになったらまともな人間になれるんだよ!」

「…………」


答えが出てこなくて黙るしかなかった。

次の瞬間だった。

如月が


「黙ってても意味ないだろ!いい加減にしろ!」

怒鳴ってきた。それと同時にランドセルを顔面に投げつけて逃げていった。


鼻血がめっちゃ出る。ティッシュなくなってるしどうしよう……。


「花音、大丈夫?」

「うん。」

「さっきのずっと聞いてたけどいじめられてるよね?」

ここで認めることができない。


「……」

「先生に言わないの?」

「うん」


瑠美にまで迷惑かけてしまった。もう、これからどうしたらいいのか。


「先生に言おっか?」

「お願いだから先生には言わないで!」



(帰宅後)


あー。もう学校が苦痛だ。

今日は金曜だから明日と明後日は家でゴロゴロしよ。


自分の机の上にあったカッターに目が付いた!

カッターを手に握り手の甲を切ってみた。


血が出てきた。でもストレス解消になってすっかりハマってしまった。




休日もリスカばかりしてしまった。

見えにくいところにしたけど、体育の時間が不安だ。


明日から学校なのに…。

次話や前話も読んでくれたら嬉しいです!


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