表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
苦痛の日々  作者: あやぽん
13/17

陸上記録会

いよいよ本番前、最後の練習になった。


最後の計測をした。

100m走は13.45。けっこう速くなってる。


4×100mリレーのタイムは58.89。去年よりは速くなってる。


練習が終わって挨拶。

「これで今日の陸上練習を終わります」

「ありがとうございました!」

「みんな、明日は頑張ってね」


教室に、忘れ物をしたから1人で取りに行ってた。


階段をぼーっと歩いてた。


!?

誰かとぶつかった。9段くらい落ちた。

「痛っ……」


前を見ると泣いてる川崎先生がいた。

「あっ。伊川さんゴメン!大丈夫?」


「あっ。大丈夫です!先生、どしたんですか?」

「あっ。ちょっと色々あって……気にしないでいいから!」

「あっ。先生、忘れ物をしたんで鍵貸してください!」

「はい」


鍵を持って教室に行って忘れ物を取った。


鍵を閉めて、川崎先生を探しに行った。


どこを探してもいない。谷川先生がいたので先生を見てないか聞いてみた。

「川崎先生なら、さっき3階にいたよ」

「ありがとうございます」


3階にもいなかったので色んなところを探した。印刷室に川崎先生がいた。

「先生、鍵です」

「あ……ありがとう」


さっき以上に泣いていた。


「ねぇ、伊川さん」

「はい」

なんだろう??


「先生って正直にどんな先生?正直に言って!」

「優しくて、生徒想いで、元気で、若くて、すごくいい先生!」

「本当に?」

「うん」


やっぱなんかあったんだよね?


「急にそんなこと聞いてどしたんですか?」

「こないだ國澤先生と言い合ってたじゃん?」

「うん」


そういうことなのか。もしかして……


「あの原因が國澤先生は私がちゃんと教育をできてないって思ってたらしくて、なんか自信がなくなって不安になって……」

「そんなの気にせずに川崎先生は今まで通りでいいと思いますよ」


自分が絶対に人に言わないようなことを人に言った!


「ありがとう。ゴメンね。もう5時半だ。」

「じゃあそろそろ帰りますね」

「うん。あっ!明日の陸上記録会頑張ってね」

「頑張ります!さよならー」

「気をつけて帰ってねー」



(翌日)


バスに乗ってみんなで競技場まで行く。引率の先生は6年3組の北平莉愛先生だ。


バスに乗って夏希ちゃんや杏奈と喋る。


「花音、絶対県大会いけるよねー」

「(ヾノ・∀・`)ムリムリ」


あっという間に競技場に着いた。



開会式も終わりいよいよ本番。


走る競技は予選を7人で走って、その中の1位と速い2位が決勝に出る。

県大会は上位5人だ。


自分は予選7組だ。


最初は走高跳だ。遠藤優里ちゃんが出る。


優里ちゃんの記録は125cm。結果は2位。県大会出場だ!


次は80mH。杏奈が出る!杏奈は予選4組。

「よーい。ドン!」

予選は1位で決勝出場!


80mHの決勝になった。

「よーい。ドン!」

杏奈は6位。惜しくも県大会出れない……。


次は100m走。予選6組が終わっていよいよ自分の番。

「よーい。ドン!」

タイムは13.42。予選1位!


決勝になった。去年の100m優勝者がいる。

「よーい。ドン!」

スタートダッシュに失敗した。


タイムは13.67。なんとか2位と0.14秒差で1位になった!



他の競技も終わった。夏希ちゃんは11位、走幅跳の理絵ちゃんは3位で県大会出場!


最後は4×100mリレー。予選1組だ。

「よーい。ドン!」

杏奈が走る。今は2位だ。バトンパス!


バトンパスは成功した。全力で走る。

2位を抜いた!もうすぐバトンパス。


バトンパスは今までにないくらい上手くいった!


予選は1位だった。


決勝は、去年の予選で負けた学校がいる。


杏奈からバトンを受け取って走っていた。何もないのにつまずいた。


その後は、全力で走って1位です山田にバトンを渡した。


その後順調に走って1位でゴール!


あまりの嬉しさに涙。

「花音泣くなよw」

「だってー」


帰りのバスでのことだった。

帰りのバスは山田と隣だった。


「ねぇ、伊川さん。」

「ん?」

「バトンパス上手にやってくれてありがとう!」

何か言われるのかと思った。


「さつきちゃんもメッチャ速く走ってたね!」

「ありがとう!」

このまま山田とも仲良くなれたらいいな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ