スライムが「ロシアW杯に出場したい!」と言ってきた!!
「おれもロシアW杯に出場したい」
スライムがぼくに夢を語ってきた。
「難しいんじゃないかな?」
ぼくは難色を示した。できるだけ柔らかく。
「嫌だ!絶対嫌だ!」
「サッカーの経験はあるのかな?」
「スライムになにきいてんだこら、よおヒト様よお」
「じゃあ難しいんじゃないかな?サッカー経験者の中でも飛びっきりの経験者が代表にえらば...」
「そんなこときいてんじゃねえんだよ!」
「え」
「おれは代表チームに入りたいんだよ」
「うーん」
話はすすまなかった。
「じゃあよお、サッカー経験者をかたっぱしからやっちまえば解決なんじゃないか」
「え」
「人数足りなきゃおれが選ばれるだろ?なあ?」
「まいったな...」
スライムは本気だ。
最弱だがモンスターだ。
その気になれば我々ヒトなんか...
そうだ!サッカー代表選手と手を組んで、このスライムをぶっ殺そう!
代表選手のフィジカルはすごい。みんなでやればスライムの1匹くらいわけない。
ぼくは某日本代表選手の某SNSにリプをした。
FF外から失礼します。スライムがあなたのことをぶっ殺そうとしているので、一緒にスライムをぶっ殺しましょう。詳しくはDMで。フォローしてください。フォロバします。
ぼくは自分からフォローしない主義だ。
返事はこなかった。
それどころか何者かにリツートされてぼくのアカウントは炎上した。
全部スライムのせいだ。
許さない。
完
「 幼女がランドセルに火種スライムをぶっこみぐるぐるまわして炎を発射! 」を連載中です^^
どうぞよろしくです〜!
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