大好きな貴方へ
いわゆる、「主人公は読者」視点と言う奴にしてみました。そしてお相手は……
放課後、体育館裏に来てください
そう書かれた手紙の通りに来てみると、そこに彼女はいた。
青縁の眼鏡を掛けた目がこちらを見るや否や、顔を真っ赤にして、両手で大事に持っていた何かを慌てて背中に隠した。
「えっと、あの……その……」
必死に何か言いたい様子だが、言おうとするたびに俯き、時には顔をぶんぶんと横に振る度に、左側から下がる三つ編みにされた髪の毛が大きく振れる。
引っ込み思案気味な彼女だが、やがて意を決したのか、ずいっと顔を近づけてくる。
「あ、あの!」
身長は彼女の方が低いため、自然と上目でこちらを見つめる構図となる。
一年後輩の彼女だが、同年代の女の子たちよりは小柄だ。
だが、その童顔と、体躯に比して大きく自己主張する女性特有の膨らみが、形容しがたい魅力を引き出してる。
「こ、これを!」
必死な様子で突き出してきたのは、両手で可愛く包装された物。
今日は2月14日、とすれば、その中身は自ずと予想できた。
「ずっと……初めて見た時から、先輩の事、思っていました。私の気持ち、受け取ってください!」
少し呆気にとられつつも、渡された包みを受け取ると、彼女は瞬時に振り返って走り去ろうとした。
が、直後に何故か蹴躓いて盛大に地面とキスをする。
あの様子は顔面から行った様だ、見てる側としても痛々しさが伝わってきそうだ。
なお、転んだ際に彼女の純白のものが見えてしまったりした。何なのかは、彼女の名誉のために、敢えて言わないでおく。
「し、失礼しました~!?!?」
あまりの恥ずかしさ故か、或いは鼻血でも出てしまったか。
ぽかんと置いてけぼりを喰らう俺をしり目に彼女、東郷龍姫は、脱兎のごとく走り去ってしまった。
新キャラだと思いました? 残念、龍清君女人化バージョンです♪
眼鏡っ子だったり、後輩属性だったりしますが、全て、私が似合うと思ってつけただけです。
け、決して、マシュのイメージが混ざったわけじゃないんだからね!?(おい
名前の方は、皆さんの想像力を掻き立てられたらと思い、敢えてルビは振りませんでした。
「りゅうき」でも「たつき」でも、皆様のお好きなようにお読みください。
龍清「……」(orz)
ええ、なんかあそこで真っ白になっているヘタレがいますが、気にしない気にしない♪
と言うわけで、楽しんでもらえたなら幸いです。