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【詩集】さいごのはじまり  作者: につき
8/21

「子どものことば」「恋」「願い」

「子どものことば」




おしごとがんばって

くれてありがとう

びょうきにならないでね


すまない

子どもよ


父は

ただ泣くだけで


おまえの

すなおなことばの

何一つとして

守れないのだ。





「恋」




私は


祈る人を知っている


私には


憧れる人がいる


でも


私には


願いがない


願いに対する


恋がない


私の


真っ黒な胸の内を


どんなに手探りして探しても


恋という


言葉が見つからない


私は


恋を知らないのだ





「願い」






意味を忌み

心を倦み


血を恨み

地を睨み


花を望み

穴を孕み


歌を乞い

嘘を飼い


鳥になる夢を見れず

亀となって宙を泳ぎ出す


泣き虫の暗黒は

夜空に冬のダイヤモンドを巡る


身守られている

輝く△は

遠い

憧れと

祈りと

願い


どうか

子どもたちに

優しいこえで

教えてください


あなたたちは

望まれていると


あなたたちは

愛されていると


冬ですね。

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