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【詩集】さいごのはじまり  作者: につき
2/21

「朝の綺麗と夜のお金と夜中の嘘」「またあした」

「朝の綺麗と夜のお金と夜中の嘘」



朝のこうえんに

綺麗に とぶ かもめ

だれよりも たかく とぶ

かもめは だれよりも

しろい と いった


夜のコンビニに

うつくしい かおの ひと

だれよりも ずるく なく

おんなは それよりも

お金 と いった


夜中の みちは

かなしい ひかりが はしる

ねむる いきたちが たちのぼり

さみしく なんて 嘘をついた




「またあした」


おいで おいでよ 手のひらに

雲が ちぎれて 落ちてくる

泣いて きらきら 落ちてくる

軽くて 白くて 可愛くて

ふんわり ひんやり つめたくて   


おいで おいでよ 手のひらに

さいごのわたげが 落ちてくる

母さん かれて もういない

父さん しらない どこいった

わたげは かぜに 聞いたけど

うそつき 春風 わらうだけ


おいで おいでよ 手のひらに

飛べない ひばり ひとやすみ

ぴいちくぴいちく ぴいぴぴぴ

ぴいぴいぴぴぴ うるさいな

おめめぱちぱち 可愛いな 

あったか ふわふわ いい匂い


おいで おいでよ 手のひらに

しゃがんで 魔がさす 怖いこえ

逃げて 見つかり 暗いへや

もぐらが 届ける 指の先

夜中の 誰かは もういない

夜中の 信号 見てただけ    


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