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俺とクー太の銀河物語  作者: カツヒコ
第2章 サルガスの悲劇
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第2章 86話

「あなたが、勝彦さん・・・」

 目の前に立っていた美女は、艶やかなサラサラとした髪の毛が腰のあたりまであって、窓から入ってくる風でたなびいている。

 その、細く長い髪の毛は黒色で、風でたなびく度、太陽の光に反射してキラキラと輝いていた。

 見た目は勝彦よりもずいぶん年上だろうか?すごく大人っぽい。

 だが、その大人っぽさが、勝彦をものすごくドキドキさせて硬直させてしまった。

 シンシアが明るい感じの美女だとすると、この人はおしとやかで、知的で高貴な感じである。

「先日は弟が大変お世話になりましたね。命を救ってくださって本当にありがとうございます」

「いえ・・・たまたま運が良かっただけです・・・」

 勝彦は茫然としていた。この人の高貴な感じは圧倒される感じで、恐れ多くて近づけないといった感じである。

 たとえるなら、芸能人やアーティストといった手の届かない人達の様な感じだろう。

 だが・・・そこで勝彦はふと気が付いた。

(ん?ちょっとまてよ・・・この人がジャネイロの本当のお姉さんか?)

 勝彦がジャネイロのお姉さんを見惚れていると、シンシアが話しかけてくる。

「勝彦、お義姉様も人妻だから、変な風に考えたら駄目ですよ!それに・・・ジャネの本当のお姉さんでもあるんですからね!」

 と、シンシアは悪戯っぽく言う。どうやら、またシンシアは勝彦の心を読んだようである。

 最初に会った時もそうだったが、シンシアは人をからかうのが好きなのかもしれない。ジャネイロも、ずいぶん手を焼いていた。

 いや彼の場合は、尻に敷かれているだけか・・・?

(あぶない、あぶない。シンシアは人の心を読めるんだっけな!?)

 勝彦は、すぐにシンシアの能力を思い出してシンシアを警戒した。

(でも、綺麗だからって、俺は人妻には手出したりしないぞ。というか、こんなきれいな人・・・人妻でも手を出す勇気もないわ!)

 と、勝彦は心の中で、シンシアに聞こえる様に突っ込んでいた。

 すると、シンシアはクスクスと笑っている。どうやら、勝彦の考えている事を読んだ様である。

 そして、勝彦は目の前にいる美女に話しかけた。

「そういえば・・・貴方のお名前は・・・・」

 勝彦がチラッとその美女を見ると、彼女は二コリを微笑み返してきた。

「私の名前はカタリーナ。元の名前はカタリーナ・カタ・ルーといいます!つまり、私はジャネの本当のお姉さんで、現皇帝陛下の妹でもあるのです」

 と、カタリーナは軽く会釈してニコリと微笑んだ。

(やっぱ・・・ジャネイロのお姉さんだけあって美人だなあ・・・・)

「今は、私とアレスお兄様のお姉様でもあるんですよ!」

 と、シンシアが横から付け加えて言ってくる。

「そうです。なので私は、アルゼン家に嫁いできたのでグランデ・アルゼン様の妻でもあるのです!」

「つまり、ジャネイロとアレスは親戚だという訳だな・・・」

(それにしても、そのアレスのお兄さん・・・グランデさんという人は、今は家にいないのかな?)

 勝彦は恐る恐る辺りを見渡して、アレスとシンシアのお兄さんを探してみた。

 だが、そこに居たのはアレスとシンシアとカタリーナだけである。

 もし、ジャネイロとシンシアとの関係を反対している様な厳しい人なら、もしかしたら怖い人なのかもしれない。

 だとすれば、挨拶だけでもしておいた方がいいんじゃないのかと勝彦は思っていた。

 でも、どれだけ探してもそれらしき人はい無い。

「勝彦、大丈夫ですよ!今日は、グランデお兄様は出かけていますから!それに、お兄様は私達にはすごく優しいですよ!」

 と、シンシアは勝彦に微笑みかけてくる。

(俺は何も言っていない・・・なのにシンシアはグランデさんの事を言ってきたという事は・・・まさか、また心を読まれたのか!? )

 どうやらまた、シンシアは勝彦が考えている事を読んだ様である。

 勝彦はチラッとシンシアの方を見てみた。すると、シンシアはニコニコと勝彦の方を見ていた。 

「あはははは・・・そ、そうですか・・・」

 勝彦はなるべく余計な事を考えない様にした。

(もう絶対、シンシアの前では考え事をしない・・・・)

 すると、カタリーナはジャネイロを心配して勝彦に話しかけてくる。

「それよりも、ジャネイロは元気にしていますか?怪我をしたと聞いているのですが・・・?」

「え?あ、はい。怪我も別に命に別状はありませんし、ネコウネさんがついていますから・・・」

 勝彦がそう言うと、カタリナ―ナは一安心してた。

「そうですか、良かった・・・ネコウネがいるなら大丈夫そうですね・・・」

(カタリーナさんは、ネコウネさんの事知っているのかな?・・・・・当然か、昔はあの家にカタリーナさんも住んでいただろうしな・・・・)

「さあ、食事にしましょう。シンシアと一緒に御馳走を作って待っていたのですよ!」

 と、カタリーナは勝彦とクー太を席へと案内をする。勝彦とクー太は、それぞれ言われた席へ座った。

 テーブルの上に用意された料理は、地球では見た事のない料理が並んでいる。昨日食べたネコウネの料理とは違って、かなり本格的な豪華な料理だった。

 そして・・・全員揃ったところで食事が始まった。

 食事会は和気あいあいと始まり、会話も食事も楽しく進む。

 食べていると、中には爬虫類らしき肉、深海魚らしき魚とか、見た目がグロテスクな物もあったが、食べてみるとものすごく美味しかった。

 地球の日本にも、蜂を食べる習慣やバッタ(イナゴ)を食べる習慣がある。

 勝彦は以前、旅行でそれらを食べた事があったのでここで躊躇せず嫌な顔せずに食べる事が出来た。

「おしいね、勝彦君!」

 と、クー太は食事をとりながら勝彦に話しかけてくる。

 どうやらクー太も、ゲテモノが出てきても気にせず食べている様だった。というか、この星の人からすればゲテモノに見えないのかもしれないが・・・・。

「そうだな、ちょっと変わっているけど、なかなかイケるなこれ!」

 と、言いながら勝彦は夢中で黙々と食べ続ける。勿論美味しかったからである。

「いっぱいあるので、遠慮なく食べてくださいね」

 シンシアがそう言うと、横で食べていたアレスは、昨日の事を思い出してシンシアに向かってそう答えた。

「そういえば、勝彦は昨日もシンシアの弁当を美味しそうに食べてたぞ!」

「まあ、ありがとう。お口に合うのか心配してたのよ!なにしろ、勝彦達は宇宙から・・・あ、これは言ってはいけないのでしたね!おほほほほ!」

 と、シンシアは口に手を添えてごまかした。

(おいおい・・・・シンシアは今、何を言おうとしていたんだ?やっぱり・・・・・・俺達の事分かっているよな?今、俺達の事を宇宙から来たと言おうとしてなかったか・・・?)

 勝彦は、こっそり口を手で隠しクー太に小声で話しかけた。

「おい、シンシアにバレているぞ!どうするんだよ?」

「大丈夫だよ!シンシアさんは他人に言いふらしたりするような人じゃないよ!知らない振りをしてくれているし大丈夫だよ!」

「で、でもよー・・・」

 勝彦は、そんなに気楽に考えていて大丈夫なのか心配になった。

 そして、そんな勝彦を横で聞いていたアレスが尋ねる。


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