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俺とクー太の銀河物語  作者: カツヒコ
第2章 サルガスの悲劇
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第2章 85話

 ジャネイロが襲われた日の翌日・・・・・勝彦は、再びゼルに乗ってアントフェスの街を歩いていた。前を歩くのはアレスで、ジャネイロは何処にもいない。

 勿論、ジャネイロは怪我しているので、家で静かに静養している。

 そして・・・何故アレスに連れられて街を歩いているかというと、昨日、勝彦がジャネイロの命を救ったという事で、シンシアとアレスのお姉さんから、家に食事へ招待されているからである。

 アレスの話によれば、そのお姉さんは、ジャネイロの本当のお姉さんであり、数年前にアレスとシンシアの兄の元へ政略結婚としてお嫁にやってきたのだった。今はアレスとシンシアの義理のお義姉さんでもある。

 どうやら、ジャネイロのお姉さんは、昔はジャネイロの家で住んでいた時、ジャネイロの事を半分自分の息子と思って育てたそうである。だからどうしても、勝彦に直接お礼を言いたかったそうだ。。

「ジャネイロさんも、一緒に来れたらよかったのにね!」

 クー太は、ゼルに乗りながら勝彦に笑顔で喋りかける。

「まあな・・・でもまあ、今日は怪我しているんだし、安静にしてればいいんじゃないのか?」

 と、勝彦は素っ気なく答えた。

 アレスの家に行く途中、勝彦はクー太に話し掛けられてもずっとうわの空だった。

 昨日襲われた白い仮面の奴らが言っていた事がどうしても気になっていたからである。

(昨日の襲撃してきた奴らは言っていた、ジャネイロは悪人だと・・・・)

 勝彦は、そんな事考えたくもなかったが、もしかしてジャネイロは、本当は悪い奴じゃないかと疑っていた。

 ジャネイロとの付き合いは、まだ二日くらいである。良く分からないと言った方がいいくらいだ。ジャネイロは、本当は圧政者の仲間で、裏で人々を支配しているんじゃないかと思ったのだった。

 だが、ジャネイロは勝彦から見ても好青年で、人間性のある素晴らしい人物である。

 客観的に見てもジャネイロはいい奴で、短い付き合いだが今までの会話や付き合い方で分かる。とても悪人には見えない。

(ただし、リア充だけは許せないがな・・・)

 それを考えると、とても圧政者の仲間で、民衆を虐げたりするようには見えない。

「どうしたの、勝彦君?」

 深く考え込んでいる勝彦を見て、クー太が心配して顔を覗き込んでくる。

「いや、何でもないよ!」

 勝彦はすぐにクー太に笑顔を向けた。

 心配させたくない気持ちと、もう考え込むのは辞めようと思ったからだ。

 例えいい人でも、世間のイメージで極悪人にされる事は良くある事である。特に日本にもそういう輩は少なからずいる。

 そもそも、ジャネイロにこれだけお世話になっているんだから、疑うのはもう辞めようと思った。どう考えても、ジャネイロが悪い奴に見えないからだ。

(多分、昨日の奴らはきっとごく一部で、体制に不満の持った奴らに違いない。そもそも、ジャネイロが極悪人なんてあり得ない!)

 考えごとをしていると、あっという間にアレスの家に着いていた。

 ジャネイロの家から対角線上にあるので、ずいぶん離れているはずなのにすぐに着いてしまったのだった。

 勝彦はずっと考え事をしていたので、ここまでの記憶がほとんど無い。

「さあ、着いたぞ!」

 アレスがそう言ってゼルから降りる。目の前にはジャネイロの家程ではないが、立派な大きな家がそこに建っていた。

 門も大きな立派な物があって、ちょっとした小さな神社くらいの広さがある。街の中心部から少し離れているとはいえ、さすが将軍家の家である。

「ようこそ、アルゼン家へ!」

 そう言って門をあけて出迎えてくれたのはシンシアだった。

「シンシアさんお久しぶりです」

 クー太がゼルから降りて丁寧にあいさつをする。

「ジャネの家に比べたら狭いかもしれないけど、どうぞ、ゆっくりしていってくださいね!」

 そう言いながらシンシアが案内してくれる。

 門をくぐって家の中に入ると、勝彦とクー太は大きなテーブルのある広い部屋に通される。

 すると、そこにすごい美女が待っていた。


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