表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺とクー太の銀河物語  作者: カツヒコ
第1章 地球の危機!?
53/149

第1章 51話

「おかえりなさい、二人とも!」

 アルテミスの声が勝彦達を出迎えてくれた。

「ただいま、アルテミス」

 リリアが嬉しそうに返事をする。アルテミスの船内は、ものすごく久しぶりに感じた。まるで、何日も帰ってこなかったみたいだった。

 でも、勝彦はすぐに気を引き締める。喜びを感じている暇はない。ぼやぼやしていると、管理局長の息のかかった警官がやってくるかもしれないからだ。


(早く出発しないといけない・・・)


「それより早く出発しよう。管理局長が追って来るかもしれない!」

 懐かしんでいるリリアを尻目に、勝彦はリリアを急かす。だが、アルテミスが外の状況について説明して来た。

「はい、でも・・・残念ながら港口はまだ封鎖されています。出るには隔壁を破壊して強硬突破するしかありません!」

 アルテミスは、港を出て、宇宙に出る事は不可能だという。

「そうしたら、どうなるんだ!?」

「多くの犠牲者が出るかもしれません。おそらく、そちらに見えている人達は死んでしまうかと・・・」

 転送された部屋は可視モードになっていて、港全体が見えている。アーロンとクリスが港のガラス越しに見えていて、こちらを見て手を振っていた。

「何とかならないのかよ、せっかくここまで来たのに・・・」

 せっかく地球人達の協力を得て、ここまでやって来たのに、肝心の宇宙に出る事が出来ないなんて聞いてない。ここで足止めを喰らったら、ここまでのみんなの努力が全部無駄になってしまう。

 勝彦は焦って、その場を右へ左へ動きまわっていた。すると、アルテミスがリリアに通信が来ている事を告げる。

「リリア様、局長から通信が入っています!」

「くっ・・・・」

 勝彦は遅かったか!と悔しがった。恐れていた事が現実に起きてしまったのである。これでは、何のためにここまで急いでやって来たのか分からない。


 スクリーンが現れて管理局長が出てきた。


「姫様、このような事はやめて、お戻りください。心優しい姫様の事です。冥王星に被害を出してまで、出られないのでしょう。隔壁は開きません。なので、冥王星から出る事はできません。私は別に・・・そのまま船内に居続けてもらっても構いませんが・・・?」

(くそー、このまま俺達をここに閉じ込めようっていうつもりか?)

「ブレッド管理局長、私は地球を救いたいのです。どうか見逃してください!」

リリアはここで、もう一度管理局長に懇願した。

「残念ですが、あなた様のお父上様にきつく言われていますので・・・」

 管理局長は、あくまでリリアの願いを拒否する。

(この頑固爺が!あくまで、俺達を行かせるつもりが無いんだな!)

 勝彦は、頭に血が上ってアルテミスに質問をする。

「アルテミス、隔壁を破壊できるのか?」

 こうなったら、何とか被害が出ないように強行突破するしかない。何とか被害を最小限に、隔壁を破壊できないものか聞いてみた。

「できますが・・・やはり被害は出ると思います」

「なんとか人的被害が出ないようにできないのかよ?」

「隔壁を破壊するには、高エネルギーが必要です。それだけのエネルギーを放てば、港全体が吹っ飛びます。下手をすれば、隔壁は残って港が消滅します!」

「くそう・・・何か他にいい手はないのかよ!?」

 勝彦は悔しさで打ち震えていた。そして、何もできない自分にいら立ちを覚えていた。

(ここまで来て、出発できないなんて・・・)

「勝彦君・・・」

 横で見ているリリアも心配そうに勝彦を見ている。だが、ここでまた、思いがけない事態が起きる。

「リリア様!港から通信が入っています!」

 アルテミスは予期しない通信が来て報告してきた。こんな時に一体誰が?勝彦とリリアは顔を上げて通信映像を見た。

「え!?」

 すると、管理局長が写っている映像の隣に、もう一つ通信スクリーンが出てきた。そこに映っていたのは、さっき別れたキャロリンだった。

「勝彦、リリア!遅くなってごめん!」

「キャロリン!?」

「言い忘れていた事があってごめん!もうすぐ隔壁は開くわ!」

「え、本当か?」

「ええ、今、アーロンのお父さんが向かっているはずよ!」

「そんな馬鹿な、隔壁のコントロール室を呼び出せ!」

 キャロリンの通信を横で聞いていた管理局長は、焦って叫んだ。そして、管理 局長はあわて隔壁コントロール室を呼び出した。

 呼び出されたコントロール室から管理局長に報告する声が聞こえる。

「ブレッド管理局長殿、申し訳ありません。警備の一部が反乱を起こしまして・・・うわー!プッツ・・・・・・」

 呼び出されたコントロール室の通信が消えた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ