第1章 28話
「ロ、ロリコン!?」
(こ、こいつ・・・・遠慮が無くなったな・・・・)
でも、勝彦はすぐに冷静になり言い返す。
「ふふふふ・・・アルテミスさんよ、君は一つ勘違いをしていぞ!」
もともと勝彦は、こういうアルテミスの様な切り返しには、真司で慣れていた。だから乗ってくれるなら大歓迎だったのだ。
また勝彦も、心の中で(こいつも俺に慣れて来た証拠だな)と思いながら冷静に反論を開始する。
「はあ・・・勘違いですか?」
アルテミスの不思議そうな声が聞こえる。
「そうだ、俺はただのロリコンではない!」
勝彦はアルテミスに向けて、堂々と宣言する。
「ど、どういう意味でしょうか?」
「変態紳士の俺は、合法ロリにしか興味はないのだ!」
「合法ロリ・・・?」
横で聞いていたクー太は、ぺったんこの自分の胸に手をあてて不思議そうな顔をする。
「はあ・・・何が違うのですか?」
と、アルテミス冷静に聞き返してくる。
「ロリコンは違法だ!」
「そ、そのままですね・・・」
と、アルテミスは呆れてすぐに突っ込む。
「そうだ、俺は真面目なのだからな、だから合法ロリにしか興味は持てない。成年に達していながら少女のように可憐で体は成熟している。ああ・・・なんとう響き、むーーーけしからん!」
と、自分で言って自分で突っ込んだ。
「だったら・・・・私だって大人になって成長すれば・・・」
クー太は勝彦に訴える。
「はっははははは!無駄無駄!」
それにしても、元々クー太に「可愛い」という事を恥ずかしくて言えなかった事から、ここまで話が変わってしまった。
確かにアルテミスの言う通り、勝彦はロリコンも合法ロリも問題なく好物である。でも、それはあくまでゲームやアニメの話の中だけで、別に可愛くて綺麗で性格が良ければどっちでも良かった。
勝彦は笑いながら、アルテミスが指摘した通り、自分の(素直じゃないところが駄目なんだろうな)と、笑っていた。
「はい!二人とも・・・・人が来ているのでそこまでにしましょう!」
と、アルテミスが冷静に促す。はっと気が付くと「ゴホン!!」と声がする。
声がする方をみると、そこには男性と女性が立っていた。咳払いをした男は、ここに人が居ることを強調するかの様にアピールしている。
(もしかして・・・今のやり取りを全部見られていた?)
勝彦とクー太は、顔を真っ赤にして、さっきまでの行動を恥ずかしがった。
「ようこそおいでくださいましたベルウイング星第三皇女様!私は冥王星、第一地球管理局長のロイヤル・ブレッドと申します」
立っていた男性と女性は、跪いてクー太に挨拶をした。その姿を見て、勝彦はやはりクー太は地位の高い人間何だと再確認した。
「こちらこそ、前触れもなく押しかけてすみません・・・」
クー太は恥ずかしそうに挨拶をした。もし、さっきのやり取りを丸々見られていたとしたら、お姫様としての地位は、面目は丸つぶれである。
「いえいえ、評議会議員の方に来てもらえるのは、こちらとしても、うれしい限りですよ!」
と、管理局長は気にせず笑顔で対応する。
「いえ、こちらこそ、いそがしい中ご苦労様です!」
と、今度はクー太も冷静にぺこりと頭を下げた。
「いえ、私もここでの最後の局長になれて光栄に思っています。地球が滅ぶ、最後の一年間だけですが、気を抜かずに立派に勤め上げようと思っています」
と、もう一度頭をさげる。
だが、ここで一瞬空気がピリッと変わる。
さっきまでは勝彦によるロリコン話で和やかな空気が、一瞬で変わってしまったのだった。
「・・・・・」
クー太は難しい顔付きになり、なにも言わずに黙っている。
管理局長の発言で、地球が滅んでしまうのを思い出して押し黙ったのだろうか?それとも別の理由で押し黙ったのか?勝彦はそっとクー太の顔を覗いてみた。
すると、クー太は悲しい顔をしてい。さっきと違って弱味を見せられないといった気難しい顔をしている。明らかに、悲しみとは違った顔つきである。
「ところで、今日はどのようなご用件でお越しになられたのですかな?」
管理局長はそれでも気にせずに話を続ける。
「・・・実は、その、私の大事な友人を新銀河連合同盟の難民認定してもらおうと来たのです」
クー太はゆっくり丁寧に説明を始める。
「ふむふむ、なるほど、それはこちらの方ですかな?」
管理局長は勝彦の方を見て言った。
「はい、忙しいとは思うんですけど、どうかよろしくお願いします」
クー太は深々とぺこりとお辞儀をした。そして、それにつられるように勝彦もお辞儀をする。
「ふむふむ、今、丁度ピークを迎えていましてな。認定に時間がかかるのですが、まあいいでしょう。最優先にいたしましょう。サラ!こちらの方の認定を!」
管理局長は、隣にいたサラという秘書らしき女性に声を掛ける。
「はい、局長!」
管理局長がそういうと、後ろに立っていたサラという秘書らしき女性は勝彦に近づいた。そして、何やら携帯みたいな端末機を勝彦の体にかざす。
「はい、出ました。太陽系第三惑星地球の日本国出身、東京都K区D町1―6―15在住、西田勝彦18歳男性、彼女なし童貞・・・」
女性は端末機に出てきた勝彦に関する情報を読み上げている。
「ぶーーーー!ちょ、ちょっとまて・・・・なんでそんな事まで・・・・」
「あ、失礼。最後の部分は個人情報でしたね!」
サラという秘書の女性はさらっと答えた。(ダジャレじゃありません!作者より)
(え・・・?な、何で俺の個人情報がそこまで分かるんだ?)
勝彦がクー太の方をちらっと見ると、恥ずかしそうにしている。そして、勝彦と目が合ってぷいっと逸らした。
(くそ!この秘書・・・・言わなくてもいい情報を・・・・)
勝彦は秘書を睨み付けた。




