表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

二瀬です。①

「いんや、こんなオンボロアパートだとは思わんかったでしょう」


管理人のおばあちゃん、如月シノは言う。

ご本人の手前、いえいえとは言うが、正直…ぼろい。


「でも家賃が安いだろう?駅からも割と近い。だからすぐ人がうまるんだ」


あっはっは、とシノさんが笑う。何が面白いのかわからない。

鍵や借用書など、必要なものを揃えて手渡してくる。


「縁があったんだろなあ。ああ。そうじゃなきゃ入れんベ」


先ほどからシノさんが話す言葉はよくわからない。

いろんなところの方言だか何だかが混ざったような口調だ。

それでなくても言いたいことがよくわからないのだが。


「さて、2階の奥から2つ目がお前さんの部屋だ。荷物はもう届いてんべよ。ここは住んでる人たちがみんな優しいけ、挨拶しとくと何か困ったら助けてくれるでよ。んだば」


そう言い残すと、シノさんは自宅へと戻って行った。

雑すぎないか、と少し不安になりながらも古い金属の階段を上がって自分の部屋に向かう。

いつ壊れてもおかしくなさそうな階段だ。


部屋に入り、自分の荷物の量にうんざりしながらもチェックリストと部屋を見比べる。


うん、問題はなさそうだ。


一通りチェックを終えると、菓子折りを7つ紙袋に入れて部屋を再び出た。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ