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第五話 009

第五話 009

トルコ首都イスタンブール郊外・・・現地時間午後二時・・・

「このイスラム寺院にピン・ラディーンがおられます。」

ショールをあたまにかむり、イスラム女性に変装したレディーKはその閑静な寺院の扉をあけ、寺院奥へと私を案内した。ターバンを巻いた逞しい男達が立ち並ぶ中央にやせ衰えた、白髪の老人が座っていた。彼は私に向かい笑顔で語りかけた。

「東方の同胞よ・・・新たなるジハードのと時はきたか?」

・・・われわれはアルかイ〜ノと手を結びアメリカを牽制する策を以前から画策していた。そして、今日ついにその計画が成功しようとしていた。私は無事ピン・ラディーンとのトップ会談をすませ、寺院から帰ろうとしていた。しかし、私がレディーKの荷物を持ち、寺院表の扉に向かいかけたときであった。私達の視線の先で激しい銃撃戦が始まった。そしてアルカイ〜ノの精鋭たちはつぎつぎと右腕の手首を一人の男に撃ち抜かれていった。

「や・・・やつはCIUコードネーム009ショーン・ポンドだ!ま・・・まさか実在したとは・・・。」

ラディーン親衛隊はサブマシンガンや大型ライフルで009を撃ち続けたが、009は凄まじい弾幕をかいまぬけ、柱の影から素早く数発の弾丸を放った。ラディーン親衛隊はバタバタと右腕をおさえ倒されていった。私はレディにNinJAを援軍に呼ぶように指示し、特殊携帯オスカーのサイドボタンを押した。

「ガシャン! ウィーン! バカッ!」

特殊携帯オスカーは特殊レーザーガン・オスカーへと変形した。私は迷うことなく009の隠れる柱めがけて。引き金を引いた。オスカーの破壊力はバズーカーにも匹敵するのだ!

ピピッ!ピピッ!カスッ・・・・・・・。

「チィ!充電切れか!」

昨夜、オスカーの充電を忘れていた。親衛隊は残るものなく、右腕を打ち抜かれ倒れ、私とレディーK ピン・ラディーンは009にマグナムを向けられ両手を挙げた・・・・・・。

「さて・・・あんた達にはご同行願おうか・・・」

そういうと009は口に咥えていたシュガーを地面に捨てた。その刹那、NinJAが009の背後から6本の忍刀をかれの首に押し当てた。

「形勢逆転だな・・・始末しろ・・・。」

ドギャ ガス ガス ガス・・・。

009の喉を6人の刀が一斉に刺し貫き、009は声も上げずに倒れた。

           ・・・・・・・

「CIUに感づかれているのか?」

わたしは執務室でワインを片手に特殊携帯オスカーでアーサー・クロムウェルと話していた。

「ノープロブレム(大丈夫だ・・・上層部は気付いていない、おそらく009一人の単独行動だろう・・・。それよりも、今日 ダブリンでIRAの武器庫があのアーマーレディ(真田〜ん)に襲われた・・・。100人いた護衛兵とIRAに雇われていた我がスネーク10人が全滅した。武器庫は空っぽになっていたらしい。あそこには重火器はおろか、戦車や装甲車まで隠されていた。あれを運ぶとなると、小娘一人で出来る仕業とはおもえん・・・。」

「つまり後ろに組織があると・・・しかし、いったいどこの組織だ?」

「わからんが・・・。あの小娘には注意しろ・・・。・・・あ。オー、そうだったいまからCIAの長官と会議だ。では。ディコリディアーン」


 とぅーとぅーとぅ〜

注 IRA=アイルランド共和軍・・・実在するイギリス西部のアイルランド独立を目指す過激テロリスト。現在は活発な活動はあまり行っていない。

  CIA=アメリカ中央情報局(Central Intelligence Agency; CIA  実在する有名なスパイ機関である。

  ピン・ラディーン・・・決して、オサマ・ビンラ○ィンを指導者とするスンニ派ムスリム(イスラム教徒)による国際武装テロリストとは関係ありません。このストーリーは完全フィクションであります!

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