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第二話 原子力潜水型空母デッド・ピアス

  第二話 原子力潜水型空母 デッド・ピアス


               ガーン ガ〜ン ウィーン・・・・・


 ・・・秘密基地での原子力潜水空母デッド・ピアスは順調に製造されていた。

計4艦 イージス艦なみの偵察能力をもった巨大潜水艦・・・

さらに戦闘爆撃機を200機格納できる・・・。

まさに核兵器に勝る秘密兵器ともいえる。核を燃料とすることによって半永久的にこの艦は止

まらない。

この艦を止められるものはアメリカ軍にも存在しないであろう・・・。完成すればの話だが・・・。

この艦を完成させるためにはさらに880兆(注)の金が必要だ。

そのためにも日本国には滅んでもらわねばならない・・・。

私が地球の覇者となるために・・・。私の前に新しく追加で生産されたNinJAを12体ひ

きつれた赤ひげがやってきた。

「総帥!日本国での偽造通貨流通は順調ですが・・・一つ危険因子があります!先日お伝えし

た女戦士のことですが、今のうちに抹殺するのが良策かと存じます!。」

わたしは赤ひげの赤い制服の金ボタンを指で遊びながら答えた。

「私が直接、指揮を執ってみよう・・・執務にも飽きた頃だ・・・。」

私はNinJAたちをひきつれ特殊ヘリ・タイガーに乗り込んだ。女戦士に似た幸薄の少女が

岡山県北部のT市のケンタッキーでバイトしているとの情報を得たからであった。私は市北部

の山林にヘリを下ろすと、変装し、土木作業員の格好になった・・・。われながら土木作業員

の格好といえどもイケメンである・・・。私は日本国や米国、中国の無能な指導者とは違う・・・。必要とあれば自ら偵察も行うし矢面せんじょうにもたつ・・・しかし、言い換えれば、それが私の弱点ともいえるかもしれない・・・。私は人口10万たらずの田舎町を一人、電動付き自転車カブ(げんちゃり)で疾駆し、問題のケンタッキーにたどり着いた。私が薄汚れた作業着で入店したにもかかわらず、女子高生ほどの歳の店員たちは愛想よく挨拶した。

「いらっしゃいませ〜、ご注文はなににいたしましょう?」

私は目の前のオグラ・ユーコ似の店員にセットを頼んだ。・・・この少女は私のタイプだ・・・。私はすかさずポケットから自分の携帯番号とメアドが書かれたメモをつり銭を貰う

ときにさりげなく渡した。少女は少し驚いたようにみえたが、すぐにそれをポケットにしまい

こんだ。・・・それにしてもどの娘だろう?手前のポニーテールの娘か?それとも奥でポテト

を並べている娘か?私はテーブルに腰掛けながら、ぼんやりと眺めていた。そのとき私の特殊

携帯オスカーがバイブしだした。私が薄汚れた作業着のポケットから携帯をとりだし開けると

見知らぬ相手のアドレスからメールが来ていた。こっこれは? ミス ジャイーン オグラ 

からか?私がレジのオグラ ユーコ似の少女をみると少女は私にウィンクした。わたしは携帯

のメールの内容を確認した。

(はじめまして、ユウキです。今バイト中なんで話せないですけど、また今度ゆっくり話でき

たらいいな。チャオ)  

    ・・・・・・脈ありらしい・・・フッ・・・まあ、俺はイケメンだからしかたがない・・・。しかし、さらに、そのとき特殊携帯オスカーの画面が着信をつげた。サイレント・ピエールからだった。私は食べ終わった食器を片腕でかたづけながら電話に出た。

「はい 稲村です。」

・・・ここはまずい・・・この店の中に女戦士真田さなだ〜んがいるかもしれないのだ。私は平静を装い店を出た。

「総帥大変です!秘密基地で構成員たちの反乱です!すぐに秘密基地にお戻りください。」

「ナニ?反乱だと?チョコザイナ(おろかな)!すぐに戻る!それまで基地を死守せよ!」

・・・構成員のおっさんたちを時給800円で雇っていたのが裏目に出たか・・・チィ これ

だから人間というやつは・・・いっそのこと構成員はすべて人造人間にしようかなどと考えな

がら私は特殊ヘリ・タイガーのもとへとカブを飛ばした。

「総帥、首謀者は古居ふるい武男たけおという派遣社員の構成員のようです。総勢3

00人あまりのバイト構成員がこれに加担したもようですな・・・」

赤ひげが手短に情報を私にタイガーの後部座席で伝えた。



注 880兆 ・・・日本国の累積赤字と近い値です。おそらく

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