優先席がゆく(二百文字小説)
電車に乗った。
優先席に目を向けると大きな身体の男性が座っていた。
普通の人が三人座れる席を独占している。
立派な身体なのだから立っていて欲しい。
近くに立っている男子高校生達も不満そうに男性を見ているが、体格が違い過ぎるせいか、何も言わない。
「どうぞ」
優先席の男性が私を見るなり席を立った。
「ありがとう」
男性はニコッとすると消えてしまった。
私は仰天してしばらく動けなかった。
もしかして、優先席の精だろうか?
電車に乗った。
優先席に目を向けると大きな身体の男性が座っていた。
普通の人が三人座れる席を独占している。
立派な身体なのだから立っていて欲しい。
近くに立っている男子高校生達も不満そうに男性を見ているが、体格が違い過ぎるせいか、何も言わない。
「どうぞ」
優先席の男性が私を見るなり席を立った。
「ありがとう」
男性はニコッとすると消えてしまった。
私は仰天してしばらく動けなかった。
もしかして、優先席の精だろうか?
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