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 ウィズに、ううん。祭宮に一通の手紙を送った。

 相談したい事があるので、お手隙の時にお立ち寄り頂けますでしょうか。

 長ったらしい季節の挨拶と、短い用件を添えて。

 ウィズはきっと来る。

 変な話だけれど、本当の意味でウィズが敵になることはないと思う。少なくとも、話を最後まで聞いてくれるだろう。

 その結果がどうなるかはわからないけれど。


 見つけた日記の解析に勤しんでいるカカシに聞きたい事があって書庫に向かっていると、片目と遭遇する。

 最近見かけていなかったけれど、外から帰ってきたのかしら。

「こんにちは」

 片目に挨拶すると、立ち止まって仰々しく頭を下げる。

 廊下の端に立ってまるで道を譲るかのように頭を下げたまま動かないので、そのまま横を通り過ぎる。

「祭宮様にお会いになるのですか」

 真横を通った時にボソっと囁くかのように告げる。

 足を止めて振り返ると、片目がゆっくりと顔を上げるので視線が合う。けれど片目はすぐに視線を逸らしてそっぽを向いてしまう。

 何なんだろう。話があるなら普通に話せばいいのに。

 それに、まだ長老以外にはウィズに手紙を書いた事も言っていない。長老に聞いたのかな。

「何が知りたいんですか」

 わざわざこうやって聞いてくるんだから、何か知りたいことがあるんだろう。

 率直に思った疑問を口にすると、片目は眉をひそめる。

「あの方にお会いになる必要性を感じません。所詮は王家側の人間。巫女様がお心を許すのはいかがなものかと存じます」

「心を許す?」

 片目の言っている事の意味がさっぱりわからない。何を勘繰っているんだろう。

「王家と神殿の利益は対立しています。あちら側に取り込まれてしまうわけには参りません」

「多分、懸念されているような事はありません。どうしても祭宮様に直接お伺いしたい事があるだけですから」

 はあっとこれ見よがしに片目が溜息をつく。

「何故祭宮に必要以上に関わられるのですか。まして貴女様からお呼びになるなど。前代未聞ですよ」

「水竜の為です。別に祭宮に会いたいから会うわけじゃありません」

 少しムキになりすぎかも。

 一度ふうっと大きく息を吐く。その様子を見て、片目がまた溜息をつく。

「……なら、宜しいのですが」

 全然良いと思っていない素振りの片目に心の中で少し腹がたつけれど、まだ何も事情を知らないだけかもしれない。長老も祭宮を呼んだ理由までは話していないのかもしれない。

「それと、長老から巫女様よりということで、一つご指示を頂きましたが」

 付け足した片目は、まだ不信感いっぱいの目をしている。

「ええ。お願いします。他の国にも行く事はありますか」

「ありませんが。しかし、あのような事を調べていかがなさるおつもりですか」

「必要があるからです。お願いしますね」

 片目の質問を振り切って、廊下を歩き出す。

 長老を介して片目に頼んだのは、他国に竜はいるかどうか。

 どうしてそんな事をと片目が思っているのはわかったけれど、どこで誰が聞いているかもわからないような場所で、それを口にするのは躊躇われる。

 熊のように、反感をもたれてしまうかもしれない。

 今外にいけるのは片目だけだから、片目の調べてくれる事が全てになる。

 その片目にも協力しないと言われてしまったら、八方ふさがりになってしまう。

 ずるいのはわかっているけれど、正直に理由を話すつもりは無い。

 レツが他の竜に会いたいと思っているのならば会わせてあげたいと思う。この神殿から開放された後に。

 同胞がいるのならば、レツの孤独も癒されるかもしれないと思ったから。

 表向きの理由は、他国がどのように竜と共存しているか知りたいからということにしたんだけれど。

 自分の考えに没頭しているうちに、書庫の前まで着く。

 いつものように重たい扉を押し開けると、司書とカカシがこちらに顔を向ける。

「巫女様」

 カカシが司書よりも早く頭を下げる。

「こんにちは。今お時間大丈夫ですか」

 カカシが司書に視線を送ると、司書がどうぞと言わんばかりにその手をこちらに指し示す。

 二人の間には一冊の古ぼけた本が開かれている。あの日記の本だわ。ということは、この本の解析には司書も加わっているという事かしら。

「あれから何かわかりましたか」

 直接的には質問せず、焦点をぼかして問いかけると、カカシが首を左右に振る。

 ここでの質問は適切ではなかったという事かしら。

「非常に主観的なこの本の書き手が誰かという事でしたら、わかりません。それと、巫女様が今お知りになりたいとお考えのような事の手がかりもこちらには書かれていません。ただわかるのは、この書き手が始まりの巫女を非常に慈しみ、そしてその不幸を嘆いていたという事だけです」

 自分もこの件に関わっているということを示すかのように、司書が一息に説明する。

 水竜の封印に関するような事を深くは書いてはいないのね。

 やっぱり直接ウィズに話を聞くしか、封印についてはわからないと思ったほうがいいのかな。

「何故封印をする必要があったのか。それを知りたければ水竜様に聴くのが一番であるかと思います」

 そっけない司書の言葉に溜息をつく。

 レツはその事はあまり話したがらない。確信に触れるような、実際に何があったのかは一切話してくれない。

 本人が話す気がないのだから、他の手段を用いてと思ったけれど。それも無理なのね。

「ありがとうございます。調べていただいて」

 カカシと司書にお礼を述べ、部屋を出ようと扉に手を掛けると、引き止める司書の声が耳に飛び込んでくる。

「何故貴女は巫女をお捨てになられるのですか」

 巫女を捨てる?

「そんなつもりじゃ……」

「では何故、幕を引こうとなさるのですか」

「おい」

 咎めるようなカカシの様子など視界にも入らない様子で、司書は更に話を続ける。

「貴女様は確かに類稀なる方。そして奇跡を起こされた。巫女としては十分すぎるほどの功績を残された。もう十分ではありませんか。これ以上異名を求めなくとも宜しいではありませんか」

 ポンとカカシが司書の肩を叩いて引き、そうじゃないと言うように首を振る。

「巫女様は異称を求めているわけではない。失礼な物言いはやめろ」

「じゃあ何故だ。この国の在り方さえ変えてしまう、神殿という組織を崩壊させてしまう。それを何故お前らは受容する。俺にはさっぱり理解できないね」

 ふんっと鼻を鳴らした司書にカカシは呆れたような溜息をつく。

 熊同様に、司書もまた私のやろうとしている事に反対なんだろう。

 何百年という時の間に積み重ねられてきたものを覆そうとしているんだもの。反発されるのは当然だわ。

「水竜を開放したい。それは不自然ですか? 望んで束縛された訳ではないかもしないのに」

 司書に問いかけると、司書はニヤリと口元を上げて笑う。

「開放して、どうするんです。人の世においては、水竜という存在は絶対に必要なものです」

 まるで面白い見世物を見るかのような目で見る司書に不快感を感じる。やな目つき。

 カカシは溜息をつくばかりで、司書を止めようともしないし、口を挟もうともしない。

「絶対に必要って誰が決めたんですか。水竜がいなくとも、普通に繁栄している国もあります。この国も水竜に依存しなくともやっていけるはずです」

「甘いですねー。何百年も水竜という存在の恩恵にあやかっていた。それを失う事を全国民が納得しますか? 水竜ありきなんですよ。この国は。貴女様が思っている以上に」

「でも……」

「貴女の個人的感情だけでは国は動かせませんよ。せいぜい勉強なさってください。俺すら納得させられないのであれば、貴女の望む物を祭宮から手に入れるのは不可能ですよ」

 そう言うと司書は机の上に無造作に置かれていた本を、私の腕の中に幾つも積み上げていく。

 背表紙に書かれているのは『神殿史』『宗教論』といったものから、他国の名前が表紙になっているものまで多岐に渡る。

「真に対峙すべき相手とお会いになる日までに策を練られると宜しいかと思います。もしも俺の出来る事があれば、何でもお申し付け下さい」

 かっちりと頭を下げて礼を尽くす司書は、さっきまでの嫌な感じは一切しない。

 試された。そして失格の烙印を押されたんだわ。

 でも、もしこれが祭宮相手だったら……。気付かせてくれたことに、感謝の念が湧く。

「ありがとうございます。これ、大切に読ませていただきます」

 腕の中の本のお礼をすると、司書は笑みを浮かべる。

「おい。持ってやれよ。そこ突っ立ってないで」

 司書が扉のそばにいるシレルに声を投げかけると、シレルが静かに歩み寄り本を全てその腕の中に納める。

 その重みの分だけ、頑張らなくちゃと改めて思う。



「こんにちは、巫女様」

 優雅に挨拶するウィズに一礼を返すと、ウィズは微笑んだまま席に座る。

 以前私がウィズを呼び出した時と同じように、事前に部屋の中で到着を待っていた。

 神官長様も同席しているので、神官長様にも同様の挨拶をしたけれど、その笑みは私に向けられている。

 これから自分が口にしようとしている事がどのような波紋を広げるのか。目の前の笑顔がどのような表情に変わるのか。

 ちょっと想像してみただけでも、緊張が全身に走る。

 相変わらずレツは、礼拝の時以外は言葉を返してくれない。何でなんだろう。今、この時にレツの声が聴こえたら凄く心強いのに。

 結局神官長様には私がしようとしていることを、事前に説明する事は出来なかった。

 言おうという気持ちが無かったわけではないけれど、どうせ反対されるのだしと思うと、敢えて説明しようという気も起きなかった。長老たちにも何も言われなかったし。

 長い雪の間に、神官たちとあれこれ話し合った事をウィズと神官長様にぶつけてみる。

 それで全てが解決するわけではないだろうけれど。

「巫女様からお声をお掛けいただいてから、なかなかこちらには足を運ぶ事が出来ず、申し訳ありませんでした」

「いえ。かなりの雪が降りましたし。それに新王が即位となりますと、祭宮様も色々お忙しいでしょうから」

 事実を淡々と述べるようにしているんだけれど、これから言おうとしていることが心の大半を占め、声が上ずる。

 上ずった声を咎めるかのような表情を神官長様がなさったけれど、気付かないフリをする。

 二、三度咳払いをしてから笑顔を作りなおす。巫女らしい笑顔、出来たかしら。

 ウィズがにっこりと微笑んだから、大丈夫かもしれない。

「祭宮として、巫女様のお呼びよりも大切な事はございませんよ。お心遣いありがとうございます」

 ゆっくりと頭を下げるウィズに、どうしてもぎこちなくなる笑顔を返す。

 緊張で、手が震える。

 壁際に立つ神官たちに視線を移すと、シレルが目礼をし、長老が険しい表情で頷く。

 言わなきゃ。

 がくがくと膝が震えるけれど、ぎゅっと掌で押さえ込んで気がつかれないようにする。

「あの」

 裏返った声に、ウィズが怪訝そうな顔をする。

「どうなさいましたか」

 一度落ち着こうとカップに手を伸ばすけれど、震える指で掴んだカップはカチカチと音を立てるばかりで、余計に緊張感を煽る。

 歯の根がガタガタを震えだし、緊張は最高潮に達する。

 お茶を飲む事は諦めて、両手をぎゅっと握る。

「どうしたっていうの、巫女」

 神官長様の諌めるような声が、どこか現実感が無い。

 踏ん張れ、私。

 深呼吸をして、正面に座るウィズに目を映す。これから言おうとしていることなど想像もつかない様子で、心配そうに私を見返す。

「ごめんなさい」

 誰に言おうとしたのかわからないけれど、口をついて言葉が出てくる。

「いえいえ、気にしておりませんよ。いかがなさいました」

 失礼な態度を詫びたのだと捕らえたウィズが話を促す。

「お願いしたい事があります」

 声の震えは止まらない。今まで、大祭でもこんなに緊張した事なんてないのに。

 がたがたと震える身体を抱きしめたい欲求を抑えて、じっとウィズを見る。

「お願い?」

 敢えて、私のおかしな様子には触れないでくれたのはありがたい。

 目を閉じる。

 ゆっくりとレツの名前を心の中で呼ぶ。

 レツ。レツ、祭宮に言うよ。私のしたいこと。いい?

 しばらく待ってみたけれど、答えは無い。

 雪がもう少し溶けたら、絶対にレツに会いに行こう。こんなの、おかしいもの。

 返事が無いってことは、言っちゃうよ。いいの?

 そう問いかけても返事は無い。

 深呼吸のような溜息をついて、瞳を開く。

「祭宮様。水竜の鍵を下さい」

 ピクリとウィズの眉が動き、一瞬険しい表情を浮かべる。

「水竜の鍵? 一体何の事でしょう」

「王家がお持ちの、水竜を封印した鍵です」

 しーんという音が聞こえるくらいの静寂と緊張感が走る。

 もう戻れない。ここから引き返せない。

 浮いて音を立てる歯の根を噛み締めながら、ウィズの顔だけを見続ける。

 ウィズは視線を宙に動かし、それから大きな溜息をつく。

「……どこでそれを?」

 予想に反して、その問いかけは左側の一人がけのソファに座っている神官長様から投げかけられる。

 ぎぎっと音がしそうなくらい軋む首を回し、神官長様へと目を映す。

「あなたにはその話はしておりませんわ」

 大きく見開いた目の神官長様に頷いて同意する。

「ええ。神官長様からお聞きした事はありません。水竜本人から聞きました。そして見ました」

「見たのか。本来の姿を」

 冷たさも孕むその声の主へと視線を移す。射抜くような瞳は、今まで見たことがない。

「はい。見ました。全容はわかりませんでしたが」

 ぐっと震える身体に力を入れ、極力冷静に冷静に言葉を紡ぐ。

「そうか。では仕方ない」

 何が仕方ないのかさっぱりわからないけれど、ウィズが口元だけ笑みを浮かべ、冷ややかな視線でこちらを見る。

 冷淡としか言えないようなその笑みは、今まで見たどんなウィズの表情よりも近寄りがたく、真正面から受け止める事が難しい。

 それでも今目を逸らしたら、王家の持っている鍵は手に入れられないような気がして、じっとウィズの視線から逃げないように睨み返す。

 ふわっと笑みを浮かべたかと思うと、ウィズは神官長様に声を掛ける。

「さあ。いかが致しましょう」

 冷たいような親しみ深いような不思議な声音で語りかけるウィズに、神官長様は首をふるふると何度も左右に振る。

「わたくしは、認めませんわ。水竜様の封印を解くなど」

「だそうですよ。巫女様」

 試されている。

 瞬時にそう思った。ウィズの余裕たっぷりの、でも祭宮としての優雅さと上品さを兼ね備えた視線と、僅かにあげられた笑みを湛えているかのような口元が、その真意を隠しつつもこちらの出方を伺っているようにしか思えない。

 負けられない。

 ぎゅっと拳を握り締めて、とびっきりの笑顔をウィズに向ける。

「それが水竜のご意思だとしても、反対されるのですか。神官長様」

 本人ではなく、ウィズの顔を見つめたまま返すと、ウィズがふんと鼻で笑う。

 それが非常に神官長様にとって分の悪い答えだという事を、ウィズはよく知っている。

 押し黙ってしまった神官長様に、ウィズが囁く。意地の悪い表情で。

「あなたの大切な水竜様が、封印を解かれてしまったら神殿からいなくなってしまうかもしれませんよ」

「そんなこと、わたくしは許せませんわっ」

 わかりやすく乗ってきた神官長様に、心の中で悪態を付きたくなる。

 これでまた泥沼にはまる感じかしら。でも、こんなところで立ち止まってなんていられない。

 幾度と無く神官たちと話し合ってきた事を思い起こす。こんなこと、想定内だ。

「いなくなるなんて決まってないじゃないですか。とても居心地のいい場所として、例え解放されたとしてもここを住まいと定めるかもしれませんよ」

 言いつつ横目で神官たちのほうを見ると、にっこりと笑いカカシが頭をペコリと下げる。

 いなくなることを前提に話を進めない事。そして……。

「それとも、無理やり王家の方々が水竜を鎖で繋いだんですか。そこまでしなくてはならないような理由が王家にはお有りなんですか」

 自分のペースで話を進める。そして、痛いところを先制攻撃。

 そう言ったのは、司書だったわ。今ここにはいないけれど、後で成果を報告しなくては。

 二の句を飲み込んで黙り込んでしまった神官長様とは対照的に、ウィズは相変わらず笑みを浮かべている。

 ふふふと声を上げて笑ったかと思ったら、次の瞬間にはすっと笑みをその表情から消す。

「何をなさるおつもりですか。巫女様」

 低く、心さえ凍りつかせてしまいそうなくらい冷たい声が胸に突き刺さる。

 今震えているのは緊張の為なのか、その冷たさのせいなのか自分でもよくわからない。

「水竜に自由を。それだけが望みです」

「綺麗事は結構ですよ。巫女様。本音はそんなことではないのでしょう」

 全てわかっているとでも言わんばかりの声音に、ぞくっと背筋に寒気が走る。

「あなた個人の感情で、国を動かせるとお思いか。水竜の巫女よ」

 突き放すかのような冷たさの後に、心からの同情の表情を浮かべる。哀れむかのように。

「巫女とは哀れだ。水竜に心を捕らえられ、手に入らない虚像を永遠に追い求め続けるのだから」

 手に入らない虚像?

 私が今欲しているのは、手に入らないものだと、虚像だと言うの。

 そんなこと無い。私が欲しいのは、レツの心。レツの熱。そのどれも、贋物でも手に入らないものでもないわ。

 咄嗟に芽生えた反感のままウィズを見ると、ウィズの瞳がゆらりと動いて笑みを浮かべた。勝ち誇ったかのような笑みを。

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