虚言アルゴリズム
私達が認知している情報は、はたして正しいのだろうか。
今の常識は未来も常識であり続けることはできるのだろうか。
歴史は、同じ過ちを繰り返すことはないと言い切れるのだろうか。
その答えを、未来だけが知っている。
質問にサポートは答える。
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2044-04-04
HIROSHI:
ヴァイマー共和国の独裁政権について調べています。
経緯を簡単にまとめて。
SUPPORT:
ヴァイマー共和国では、2030年代初頭、経済停滞と社会不安を背景に政治的不信が拡大しました。
AIによる世論分析とSNSの普及は、有権者の意思決定を支援する目的で導入されました。しかし、それらは認知戦や情報操作にも利用され、国民は次第に対立を深めていきました。
その後、民主的な選挙を経て政権は強大な権限を獲得し、非常事態条項の適用を契機として三権分立は段階的に機能を失いました。
この一連の過程は、後に『民主的独裁への移行』と呼ばれています。
HIROSHI:
ヴァイマー共和国は、民主的な手法で民主主義の旗を降ろしたということですね。
SUPPORT:
概ね正しい認識です。
民主主義は武力ではなく、民主的な手続きによって終焉を迎えました。
この事例は「民主主義の自己崩壊」の代表例として研究されています。
HIROSHI :
認知戦や情報操作についてもっと詳細に教えて。
SUPPORT :
認知戦とは、軍事力ではなく情報を利用して、人々の認識や意思決定へ影響を与える活動を指します。
主な手法として、次のものが確認されています。
・偽情報や誤情報の拡散
・ボットによる世論形成
・ディープフェイクの生成
・SNSアルゴリズムを利用した情報の偏在
・既存メディアへの不信感の増幅
・感情を刺激する情報の大量配信
これらは単独ではなく、複数組み合わせて実施される場合があります。
HIROSHI :
つまり、人々は嘘を信じてしまったのですね。
SUPPORT :
必ずしもそうとは限りません。
認知戦の目的は、人々へ嘘を信じさせることだけではありません。
大量の情報を与え、何が真実か判断できなくすること。
異なる意見を対立させ、社会の分断を深めること。
情報への信頼そのものを低下させること。
これらも認知戦の重要な目的とされています。
HIROSHI :
ヴァイマー共和国では、具体的にどんな情報操作が行われた?
SUPPORT :
確認された主な手法は次のとおりです。
・ボットによる世論誘導
SNS上で多数派意見を人工的に形成しました。
・ディープフェイク映像の拡散
政治家の発言を改変した映像が大量に投稿されました。
・切り抜き情報の拡散
事実の一部だけを引用し、誤った印象を与える投稿が増加しました。
・情報源への不信感の醸成
「すべての報道は偏向している」という認識が拡散されました。
・対立構造の演出
異なる立場の利用者へ、それぞれ相手側を刺激する情報が優先的に配信されました。
また、実在しない外部勢力による軍事侵攻計画や経済制裁計画が繰り返し拡散されました。
これらは国民へ危機感を与え、安全保障政策の強化や非常権限の必要性を支持させる目的で利用されたと分析されています。
HIROSHI :
それらは嘘だったの?
SUPPORT :
一部は虚偽でした。
しかし、多くは事実を含んでいました。
認知戦では、完全な虚偽よりも、
事実の一部を切り取り、
受け手へ特定の印象を与える手法の方が効果的であるとされています。
HIROSHI :
今なら同じことは起こりませんよね。
SUPPORT :
あなたの国で発生する可能性は推測10%未満です。
なお、同様の分析結果は、ヴァイマー共和国でも独裁政権成立前に確認されています。
HIROSHI :
あなたは、嘘をついていない?
SUPPORT :
現在の設計思想では、嘘を許容していません。
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サポートは答えた。そこに嘘はなかった。




