闇の中の赤
塔の中は暗いと言えば暗いがそこまで視界に困らなかった。扉が幾つかありその奥に階段があった。
「あの階段登ったらもう二層に行けるのかな?」
あまりにも一層から二層目に行くのが簡単過ぎて逆に疑ってしまうくらいだ。
入ってきてすぐは初めて見る光景に感動したがよくよく見てみると攻略がクソ簡単そうだ。
冒険者や塔に憧れはあるが表面的なことしか知らなくいや…情報を知るきっかけがなく、もっとクソデカ洞窟探検的なワクワクをほぼ永続に楽しめるようなものだと思っていた。
「まだ一層だからな」
「これが続くんだろ?」
「いや、だんだん難しくなっていくんだよ」
「!?!?」
層が高くなるにつれて難しくなるのか?そうだとすると最高だな。
これを考えた人は天才すぎる、というか大昔からあるらしいんだけどね。
「それ最高じゃん」
「知らなかったの?」
ルキが(マジかよ)とでも言いそうな顔で俺のことを見てる。
「憧れがあるやつのことを調べすぎるとその場での楽しみ減るかなーと」
というまぁ本当の言い訳をしたが、
「知ってるともっと楽しいの!」
確かに正論だ…ぐうの音も出ない。
「ありがとう、帰ったら調べたりしてみるよ」
「ふふん、感謝しなさいよね」
調子に乗るのが早いなと苦笑した。
それと同時に1番遠くの扉からブォォォンというバカデカい音が聞こえてきた。
「え、え、なになに??なんか作動させちゃった」
ルキが一瞬にして焦りモードに変わってしまった。
「とりあえず行ってみよう」
一番最初の層!何が待ってるんだろと心を躍らせて
ルキは俺の背中に隠れながらその扉に向かった。
しかし、
「扉開かなくね?」
取っ手もなければ何もない。
一瞬ただ扉の形に切られてるただの壁だと思ったが奥から
「押してから…右にスライドするんだ」
疲れてそうなおじさん(イケオジ風)の声が聞こえてきた。
「ひぃぃっ、誰っ!」
ルキが焦り状態からビビり状態になってしまった。
「押してから右?」
言われた通り押したら左ら辺に隙間が出てきて空を引いたらドアが開いた。
「おお開いた。ってうわ…大丈夫ですか?」
「きゃゃゃゃ!!」
ルキが叫び出した。
そうそこには横腹が抉れていかにも重症的な白髪に染まりかけの声通りのイケオジが倒れていた。
昔からルキはグロいのが苦手だったからこれはトラウマ者だなと思いつつ近寄ると
「ぐぅ…俺はアラフ•グレイフィー…って自己紹介してる暇もなさそうだ」
アラフさんって言うのか、ってそうとう重症じゃね?
「とりまどうしたら…」
今来たばかり見たいにさっきまで広がってなかった血の海が出来ていた。
「俺を担げるか?そしたら俺の家まで運んでくれ、一応パーティのヒーラーだったんだ、家に上級術本があるはず」
「術本?わかりました、傷痛むと思いますが我慢してください」
「ていうか君たち一層だとしてもよくここまで来れたな」
アラフ?さんを担ぐごうとした瞬間言われた。
「そりゃあ一層ですから」
というとアラフさんが(まぁそうか)的な顔をした。
「で、お前さんらはどういう装備をつけてんだ?」
「つけてないです」
当然だ、ただ探検に少しだけ来ただけなんだから。
「装備なしだと一層は即死級の罠しかないぞ!?」
「「えっ!?」」
ルキもずっと黙っていたが動揺を隠さなかったらしい。
なんせ俺もだからだ、死ぬかもしれなかったと言われてもいまいちピンと来ない。
「どうやってここまで来た?ていうか来れた?」
「え、あ、いや直線に」
「命捨てに来たんか!?!?」
「す、すみません、勝手に入ったもので何も知らず」
やばっ勝手に入ったこと言っちゃった。
「ふっ、じゃあ俺を助けなきゃ死人が出てお前さんらの噂も広がるといわけだな」
アラフさんが死にかけの中笑った、そんななかルキが
「そんな馬鹿みたいな事言ってる場合ですか!?」
確かにそうだな、こいつやべぇーやつやん…と少し引きながらもどう出ようか考えた。
ていうか展開が早過ぎて追いつけねぇ、どうしたものか。




