第33回 日本人のモラル低下について
今回は、直接、日本史とは関係ありません。
つい先日、東京の高田馬場で「ふわっち」という配信サイトのライバー、最上あいさん(本名佐藤愛里さん)が、ファンに白昼堂々、配信中に刺殺されるという衝撃的なニュースが流れてきましたので、この件について。
そもそも論として、私のような古い人間は「推し」という言葉が嫌いです。正確には嫌いというか「気持ち悪い」。別に「オタク」でいいじゃんって思うわけです。
個人的に応援するのは別にいいけど、人生をかけてのめり込むのはどうか、と思うし、「推し活」とかなんなん? って思います。
まあ、その前に前提として「金を貸してくれ」って言う奴に、大体ロクな人間はいません。
大学時代の友人(もう付き合いはないけど)が、このタイプで、しょっちゅう「金を貸してくれ」って言われましたが、貸した金は一切返ってこず、しかもそいつはパチンコと競馬に金を使ってました。もっとも、私の場合は、ほんの少額を貸しただけだから、別に痛手はほとんどなかったんですが。
まあ、大体、そういう奴は「ダメ人間」です。貸した金は「あげた物」と思った方がいいです。
この事件についても、最初は、犯人の逆恨みと思ってましたが、どうやらこの最上あいさんが、容疑者から250万円も借金をした上、裁判で訴えられたのに出廷もせず、借金も一切返さなかったらしいです。
その時点、つまり、出廷しない時点で、相当人間的にヤバいのですが、たとえ裁判で勝っても(容疑者側の立場で)、法的に「資金を取り返す」ことは難しいのが現状。
まあ、厳しいことを言えば、そんなことになる前に、金の無心をされたら、きっぱりと「断れば」いいわけですが、好意をちらつかせたり、「死ぬ」と嘘をついて、男から金を騙し取っていたような詐欺師みたいのが、被害者。
もちろん私は容疑者の「殺人」を肯定するつもりはありませんが、殺された被害者の方にも問題はあったのです。
何ともやりきれない事件ですが、そうして「モラルのない」この被害者女性が、このふわっちのサイトでは、一番人気だったとか。
世も末ですね。
ちなみに、その「ふわっち」のサイトを見たら、やたらと「投げ銭」を要求するような配信者ばかり。
そもそも、「スーパーチャット」みたいな投げ銭や、カンパなどほとんど「楽して金稼ぎ」をしているようにしか見えないんですよね。
昔からそういうのが嫌いです。だから、私は頼まれても「投げ銭」はまずしません。
私のような古い人間は、それこそ就職してから20代、30代は、「ブラック企業」にいて、「死ぬまで働け」的な会社にいたので、「めちゃくちゃ苦労して金を稼ぐ」ってのが体に染みついてますからね。
それこそ、8時間労働で帰るなんて、ヌルいことはなく、一日14時間くらい働いて、食事もロクに取れず(休憩時間5分でカロリーメイトしか食べられないとか普通でした)、睡眠時間も削って働いてました。今なら訴えられそうなブラックな会社ですが、今から20年くらい前の2000年代の初め~2015年頃までは、そんな会社がいくらでもありました。
昔から日本人は「労働が美徳」的な文化がありましたからね。
ところが、昨今、こうした「楽に稼ぐ」奴ばかりがクローズアップされてます。
どうもそういう風潮が嫌いで、昨今は真面目に働いても、残業も規制され、全然金を稼げず、その中で何とかやりくりしている自分がバカらしく思えてきます。
そんな社会にした、今の政治家が一番憎いとは思いますが。
そもそも就職氷河期世代で、就職する時に、散々苦労した私の世代は、今の政治家に一番苦しめられた世代。
ほとんど「人生なんて諦めてる」レベルで、虐げられてきた上に、最近、人手不足から、20代の若手の給料を上げているとか。
ほら、また就職氷河期世代は、「のけ者」ですよ。
ある意味、「最も割を食った苦労人世代」が今の40代から50代くらいの世代なんです。
結婚も諦め、人生に目標もなく、奴隷のように働かされ、その上薄給で、税金で引かれる。
そりゃ、人生絶望しますね。
とまあ、愚痴を言っても仕方がないのですが、どうもYou Tubeなどの影響なのか、「楽して稼ぐ」奴がはびこっているように見えるんですよね。
もちろん、You Tubeでもまっとうに稼いでいる人はいるでしょうけど。
ということで、日本社会は、どんどん悪くなって行くなあ、と危機感というか、絶望感を感じる今日この頃。
せめて、中国人を簡単に入国させたり、免許取らせるのはやめて欲しいんですが。危なくって仕方がない。




