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フューチャーイレイサー  作者: 肉のおにいさん
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過去、今、未来が交差する分岐点

今回が初執筆になります。反響があれば続きの執筆をしようと思っています。ぜひ感想やアドバイスなど書き込みお願いします

過去、現在、未来を繋ぐ分岐点。何を言うか、何をするか、何を思うか。もし、そんな分岐点をやり直すことができるならあなたなら一体どうしますか?この物語は願いを文字にすることで分岐点にタイムリープすることができる文房具。分岐房具ぶんぼうぐと、青春をやり直したい学生達が送る不思議な物語です。



「校舎裏に呼び出して告白なんて、イマドキ古かったかなぁ・・・。 インスタのDMなんかよりもよっぽどマシだと思うんだけどなぁ・・・。」


僕の名前は 黒田くろだ 隼人はやと 高校1年生の15歳だ。この夏、どうしてもやり遂げたいことがある。それは甘酸っぱい桃色の春。恋愛だ。彼女を作り、高校生生活を満喫するんだ。と意気込んでいたが人生、そう上手くはいかないのが現実だ。僕はたった今好きな人に振られた。僕の好きな人は同じクラスの赤井あかい はるかクラスでは目立たず、おっとりしていて、休み時間には小説を読んでいるような女の子だ。なぜそんな女の子を好きになったか・・・。それは数か月前に遡る。




~とある放課後のこと~


「サッカー部に入ってもボールすら触らせてもらえないじゃん。」

今は5月、僕はサッカー部に入っても走り込みしかしていない現状が不満に思い、僕は放課後誰もいない別館にある図書室で部活動をサボることが多くなった。自宅に帰っても親は部活はどうしたのかと聞いてくるので、部活動が終わるまで図書室で時間を潰していた。

「ま、こんなとこ来ても読む本なんてないからぼーっとするだけなんだけどなぁ・・・」

いつも、ただ、ぼーっとするだの放課後に飽き飽きしていたので、今日は小説でも読んでみることにした。

「推理小説にSF小説、恋愛から昔のアニメの原作小説か・・・。どれもパっとしないなぁ・・・。」

すると図書室の扉が空く音がした

「ヤバ、先生かも!」

僕はとっさ大きな本棚に身を隠した。予想とは裏腹に入ってきたのは大人っぽい雰囲気の女子生徒だった。

「あれ、あの人同じクラスの・・・。名前なんだっけ・・。」

彼女はおもむろにノートを開き、長い髪をかきあげ、なにかを書き始めた。シャープペンを走らせる音が聞こえるほど図書室は静かだ。そんな静寂の中彼女の細い糸のような歌声がなり始めた。自分で作詞をしているのだろうか歌いながら歌詞を考えているようだ。

「なんてきれいな声なんだ。」

そんな言葉が口を衝いて出る口を衝いて出る(くちをついてでる)ほど美しい歌声だった。思わず声を出してしまったが彼女は集中しているのか僕の存在には気づいていないようだった。

その日から彼女が来ることを楽しみに図書室に通う日々が続いた。そんな日々が楽しかったが、彼女に図書室で声をかけるのは気が引けた。それは自分が聴いていると知られてしまって、もう図書室に来なくなってしまうのがたまらなく怖いからだ。


というのが彼女を好きになった理由だ。ただ教室では時々話しかけていた。ただ世間話の域を出ない。彼女は誰に対しても一歩引いて壁を作るように話した。誰も彼女の壁の内側に入ることができずにいたのだ。入学して数か月、もう夏休み間近ということもあり、僕はこの時期に告白することを選んだ。

「今日は自販機でジュースでも買って飲みながら帰ろう。え、あれ!?財布がない!?」

僕は教室に財布を置き忘れていたことに気づき、慌てて教室に帰った。自分の机の中を探すと財布ともう一つ不思議なものが出てきた。

「ケースに入ったシャーペン?なんだこれ落とし物か?」

僕はそういった文房具をもっていなかったのできっと誰かの落とし物だと思った。

「ん?分岐房具(ぶんぼうぐ)?なんだこれ・・・。中に説明書が入ってる。」

中の説明書にはこう書いてあった。


~この文房具は過去の分岐点にタイムリープすることができる分岐房具(ぶんぼうぐ)です~


・叶えたい想いをノートに書き、書いた文を声に出すと、その想いを叶えることのできる地点にタイムリープすることができます。

・このシャープぺンシルは強い想いに反応して現れます

・タイムリープをしてもうまくいくとは限りません

・このシャープペンシルが手元にある限り何回もやり直しができます



誰かのいたずらか何かだと思った。誰かが僕の告白を失敗しているのをみていたのか?ただまだあきらめたくない。自分にケジメを付け、夏休みで自分磨きをするという決意表明も兼ねてこう言ったおまじないをしてもいいと思う。

僕は分岐房具(ぶんぼうぐ)を箱から取り出し、ノートを広げ、でかでかと文章を書き、声高らかに読み上げた。


           「「 赤井 遥 と付き合いたい!! 」」


その時、ノートの文字からまばゆい光が現れ僕は気を失った.



目を覚ますとそこは図書室だった。そよ風が流れ、カーテンを揺らす。校庭で部活動の練習をしている生徒達の声が微かに聞こえる。僕はスマホを手に取り、日付を確認した。

「5月1日。。。。これまじか。。。」

驚いて、ただ茫然としており、口をぽかんと開けたままだった。



前書きでは反響があれば執筆するといいましたが、反響が無くても楽しいので執筆しようと思います

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