表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

スケッチ

 アキアカネが川面を渡ってゆく。鮮やかな赤い胴体が、浮草に生えて美しい。岸辺でスケッチしている青年が、ふとこちらを見た。なんとなく会釈をする。目があったので、意味のない言葉を交わした。


「スケッチですか」

「ええ」

「赤トンボですね」

「はい」


 迷惑そうな青年にもう一度会釈して、そそくさとその場を後にする。青年は、近づく足音に邪魔されることを警戒して見ただけだったのだろう。


 小さな川は長閑に流れ、人通りは稀である。岸辺のフジバカマが賑やかに揺れる。アサギマダラが誘われて、ステンドグラスのような羽で優雅な舞を見せる。


 カシャリとスマホを鳴らして写真に収めた。待ち受けにしよう。上手とは言えないが、疲れた心が癒される気がした。


お読みくださりありがとうございます

続きます

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ