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「ここで応戦しよう」

「えっ、でも」

「私を信じて」

 ここで言い合いをしている猶予はない。まさに襲いかかろうとしてきている。

「この密閉具合、使えるんだよね……罰として、ちょっと苦しんでもらおう」

「サワ、なんか怖い」

 リーヴェが少し引き気味で言った。正直、あなたに言われたくないのだけど。私はそんな事を思いつつ、右掌を上に向けて、突き出す。さすがに平和とか言いながら、残酷かなと思いつつ、あいつら嫌いだし、いいかと思ってしまう。まだ少し怒りが尾を引いているらしい。

 掌の上にたっぷりと瘴気発生させる。この瘴気を起こした風で洞窟全体に行き渡らせる。そんな簡単な事だ。密閉されているから、瘴気が流れ出てしまうことは無い。瘴気に満ちた空間が出来上がる。その中で悶え苦しむのだ。ついでに隠れているやつもいれば、一緒に片付けられる。

「極上の空間へご案内いたしまぁす」

 私はニッコリと笑い、洞窟内に瘴気を含んだ風を送り込む。

「どっちが悪者か分からないわね」

 悪者ではない私はリーヴェを瘴気から風でガードしてやる。洞窟内から、ゴブリンたちの悶え苦しむ声が聞こえてきた。

「必殺、バル〇ンはよく効くね」

 平和も何もあったもんじゃない戦い方だなと、私は苦笑する。ついつい、やってしまった。過ぎた事はしょうがないけど。

「全員退治したよ」

「何がどうなってるか分からないけど」

「聞かない方がいいと思う」

 そう言ったリーヴェに私は止めるように右掌を向ける。苦笑したリーヴェが「そう」と言って、言葉を続けた。

「じゃあ、モンスターコアを集めるわよ」

「モンスターコア?」

「そういえば、言ってなかったわね、そもそもギルドは魔王を倒すために作られた物なのよ、だから魔王軍の戦力を減らせたら、報酬がもらえる、つまりモンスターを倒した後残る、モンスターコアを持っていくのが証明ね、ギルドにもっていくと換金ってわけ、運良く、依頼が出てるモンスターだったらプラスアルファよ」

 リーヴェの話を聞きながら、私は洞窟内に充満した瘴気を浄化する。このままではリーヴェが死んでしまう。

「真っ暗で見えないわね、どうしましょう」

 そうか、リーヴェは見えないのか。私は妖術で空中に火を起こす。オレンジ色の光で洞窟内が照らされた。

「何でもできるわね」

「うん、割と何でも」

 だてに千年存在し続けていないのだ。

 リーヴェがさっそくモンスターコアを集め始めた。私も転がっている水晶なような、結晶のようなモンスターコアを拾い上げる。不思議な物だな。世界が違えば、こういう部分も変わってくるのか。妖怪にはこういう物はなかった。

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