★作中用語集 ①
注:一章のネタバレを多分に含みます。
一章完結時点での主だった作中用語の解説です。あくまでまとめなので、特にお読みいただかなくとも本編の理解に支障はありません。
・ボーナスウェポン
転移者が転移した地点のすぐ近くに現れる、やけに四角い木製と思しき宝箱に入っている武器。店売りの武器よりもはるかに強力で、ユニークスキルと併せて転移者の特権と言える。
まったく同じ物は二つとして存在しないが、武器種に関してはその転移者のクラスに依存するようだ。
なお、稀に武器かどうか怪しいものも含まれる。
・ユニークスキル
転移者がキメラ世界に転移した瞬間から与えられている、特別な力。
SPを消費する。ちなみにHPもSPも休んでいれば勝手に回復していく。
ボーナスウェポンと並んで転移者に与えられた特権。こちらも強力なものが多い。
クラス固有の、ユニークスキルではない通常のスキルもいくらか存在するようだが、習得条件がはっきりとしておらず、加えてユニークスキルに比べればあまり強力なものもなく、SPの燃費も悪いことが多いため、魔法職系のクラスを除いてそちらは積極的に使われることはそこまでない。
・キメラ
アレンやリーザたち、転移者たちが突如転移させられた世界。
様々なゲームの要素を継ぎ接いで創られている。現実とは違う、しかしただのゲームより格段に高い現実感のあるゲーム世界。
・シリディーナ
キメラ世界の中心にある、キメラで最も大きな町。さらにその中心にはバベルが聳える。
転移者最初、ほぼ例外なくこの町に転移させられることになる。最初の町かつ、NPCの運営する施設も数多く、意味ありげなバベルが存在することもあってキメラの中で最も人の多い町。
・バベル
101の層から成る、空を穿つ藍色の塔。階段のない塔。
中はダンジョンになっており、モンスターが出現する。
しかし唯一の安全地帯である、ロビーと呼ばれる一階にはバベル内の転移装置であるゲートなどがあり、転移者間では便宜上二階層目を一階層として扱い、バベルを全百層の塔としている。
十階層ごとに景色が変わり、平原だの荒地だの浮遊島だのジャングルだの氷雪地帯だの戦火の街だの、挑む転移者たちを悪い意味で飽きさせない。
なお、十の倍数の階層にはボスモンスターが配置されたボス部屋が存在する。
・ゲーム内イベント
月末近くに行われる、とてつもなく迷惑なキメラ内のイベント。イベントは町単位で行われ、イベント中はあらゆる町への出入りが禁じられる。
開始一週間くらい前に、シリディーナの場合は広場のボードに告知が張り出される。
ちなみに町の中心にバベルがあるシリディーナの場合はやや特殊で、バベルへの出入りも禁止されるため、イベント地帯は円形に広がるシリディーナの町のうちバベルを除いたドーナツ状になる。
なお、一章のマグナはイベント中にバベルから狙撃をするため、告知があった日から毎日できるだけバベルに通いロビーやダンジョンでイベント開始を待っていた。そして『恐竜襲撃』のイベントが行われたのを、二十九階層の窓から混乱する町を見て察知。
イベント範囲外だとポップアップウィンドウによる通知が来ないため、開始終了のタイミングもわかりづらい。『恐竜襲撃』中、バベルにいるプレイヤーは監禁状態になっていた。
・ギルド
ギルド機能を用いて結束する、キメラ内の団体。
同じギルドに所属する人間は、常にお互いの居場所がわかる。便利と言えば便利だがプライバシーの配慮に欠ける。
・<ギルド>
理由あって、とんでもなくややこしい名称になってしまったギルド。
黎明期にして騒乱期、混乱に満ちた最初期にある転移者によって設立された、一番最初のギルド。そのため名は体を表しすぎる結果となった。
主目的を一貫して「現実世界への帰還」としており、そのための手段としてバベルを攻略している。百階層目にいるであろうボスを倒せば、ゲームクリアによるエンディングが行われ元の世界へ帰れるのではないか、という考え。
言わばキメラの最前線で戦う者たち。危険と隣り合わせではあるが、人数は五十人近くと、全ギルド最高人数を誇る。ギルドマスターの人徳もあってのことだろう。しかし、規模の大きくなった組織は往々にして一枚岩でなくなっていくものだ。
<泰平騎士団>と掛け持ちの団員もいる。
・<泰平騎士団>
シリディーナの治安維持を担当するギルド。
とはいえそこまで町の治安は悪くないので、やはり主だった仕事と言えば毎月行われるゲーム内イベントを<ギルド>とも提携しながら攻略することだろう。
黄色の団旗を掲げ、団員の多くは共通の、黄色い四角のチャームを付けている。
<ギルド>ほど危険を冒して攻略に身を投じることはできないが、元の世界には帰りたい、なにもしないままではいたくない——そういった人間の受け皿にもなっているようだ。
団長はジーク。黄金の西洋甲冑に身を包み、おかしな言動の変人だが、なんだかんだと結構慕われている。副団長のサポートもあってこそだろう。




