怪獣と保安官とスター~請求書は突然に~ 【16】~【20】
【16】陸 なるみさん
ギャレットのオーラに怯え、ビリーが前方に視線を返すとそこには、
2つ首の巨大な銀龍が宙に浮いていたー!
「ハニー、お前の居場所はこっちだろ! はしたない格好してないでさっさと真ん中の首になれ~!」
灰色熊三匹には切っても切れない絆があったのです。
【17】ねぎさん
「マッててミンナ! イマいくワ!」
灰色ブロンドの爆乳ハニーは二つ首の銀竜へ飛びのろうとしました。しかしビリーが「俺を一人にしないでくれえええええ」と離れてくれません。
そんなとき、どこからともなくエキゾチックな黒髪美女が2人のそばに近づいてきました。
黒髪美女は小ぶりな美乳の谷間に紙切れを差し入れて「……うけとって♡」とささやくように言います。ビリーが鼻血を出しながらうけとるとそこに書かれていたのは――。
『請求書』
【18】檸檬 絵郎さん
さてさて困った。鼻血に染まってしまった請求書。
「かろうじて読めるのが……25円なんだが、ほんとはいくらなんだい?」
エキゾチックな黒髪美女すがたの双子天使には、皆目検討もつきません。
「知らないわよ、お宅の水道代なんか」
【19】山之上 舞花さん
「水道代?」
そんなに使ったかなと、ボタボタと落ちる血を見ながら鼻を押さえて考え込んだビリー。
そこに響く大音量の声。
「「こっちを無視すんなー!」」
翼竜に跨るギャレットと、2つ首の銀龍がギラギラとした目をビリーたちに向けていた。
「さあ、追いついたわよ、マイダーリン♡ 覚悟はよろしくって」
「ハニー、そんな甲斐性のなさそうな奴は捨てて、早く一つになろう」
それぞれに手を差し出してにっこり笑顔で言う、ギャレットと銀龍。だけど、ビリーとハニーの視線が反対のほうを向いていることに気がつき、ギッと鋭い視線を相対する邪魔者へと向けた。
「ちょっと、邪魔してんじゃないわよ」
「そっちこそ邪魔をするでないわ。我らは至高の姿へと戻ろうとしておる。些末なことは余所でやれ!」
視線だけで相手を射殺せそうな、物騒な目線を向け合うギャレットと銀龍。
間に挟まれたビリーとハニー。
【20】間咲正樹さん
――その時だった。
「ケンカハヤメテクーダサーイ」
「「「――!?」」」
突如現れたカタコトの男。
この男はいったい……!?
「だ、誰だあんたは!」
「ワタシハハンリュウスターデース」
「韓流スター!?!?」
自ら韓流スターと名乗る謎の男。
その割には大層ブサイクだ。
「ワタシノタメニケンカハヤメテクーダサーイ」
「お前のためにしてる訳じゃねーよ!?」
どうやら男はこのシチュエーションに酔っているらしい。
「アナタガシュキダカラー」
「俺は好きじゃないッ!!!」