ビリー・ザ・ドライバー~帰ってきた跳ね馬~ 【11】~【15】
【11】藤乃 澄乃さん
「ビリー」
誰かに名前を呼ばれて、運転手は目を覚ましました。
どうやらヒルダとヨルダがなにかしたようです。
「ここは……確かトンキョウにいたはずなのに」
運転手は状況が飲み込めていません。
ヒルダとヨルダはふふふと笑みをこぼします。
【12】きしかわ せひろさん
ブォオオオー……
遠くから船の汽笛の音が聞こえます。
キュルキュルキュル!
そこに混じってアスファルトを削るようなタイヤの音が。
『マスタービリー、オ迎エニアガリマシタ』
彼の目の前に失ったはずの愛車が。
「車がしゃべった!?」
『最高ノAIヲ得テ、生マレ変ワリマシタ。ドウゾ、オ乗リクダサイ』
彼は早速乗り込みます。
「今度は気を付けるよ」
『エェ、ソレト保険モ、入リマショウ』
笑ってアクセルを踏んだ。
【13】暮伊豆さん
「うひひひひ、やったねヒルダ。あのビリーって奴、あんな気持ち悪い車なのに喜んでるよ」
「後ですごい額の請求が届くけど払えるのかしら? 興味が出てきたわ。もう少しビリーを追っかけてみましょうよ。きっとまだまだ困ってる人に出会える気がするわ」
そう言って双子の天使、ヨルダとヒルダは猛スピードで走るF40の後をつけていきました。
彼らからすれば鈍いものです。
はてさて、車はトンキョウの街外れまでやってきました。
【14】檸檬 絵郎さん
街外れまでやってきたビリーの愛車。
「そろそろガソリンがキレルのデ、どうりョく変更しまス」
そういうと、愛車はまばゆい光を発して、巨大なプテラノドンへと変身しました。
「こりゃいいや、陸空両用だぜ。」
ビリーは大喜びです。
「このまま外国まで飛んじまえば、ギャレット保安官も追っては来れまい」
【15】秋の桜子さん
車内は、一変した!
プテラノドンの頭部にコックピット、灰色熊の姿も変わっている。勿論、ビリーもだ。彼は軍服に、そして灰色熊は、
はう!何!ワタシ人間ニナッタ!
そう、ハニーはハイイロブロンドの爆乳美女に変わっているのだ!マイクロタイトミニのガーリーな、軍服を着用している。ビリーの鼻の下が伸びている。
その頃、ギャレット保安官は、愛車の翼竜に跨り、大空を滑空し、二人の姿を追っていた……。
逃さないわよ!マイダーリン!良くも二股かけたっちゃ!