第四十八節 協力者
「ティナ、行くぞ?」
あれ?これって?
教室の椅子に座っている少女に声をかけた。
「うん、キョウ君?!!あれ?何で?!!」
少年と少女は違和感を覚える。
「これって、……?!!」
「さっきの?!何で?!!」
気が着くと時間が、オレがティナに声をかけた時に戻っていた。
『だから言ったんだ。君達の出番は“終わり”だと。』
頭にその協力者の声が響く。
「まさか?!君??!!」
『そう、少々荒療治だが致し方ないだろう?』
「何がどうなったんだ?!!?」
『君達が異空間化した学園に閉じ込められたと言う事象を変換し、君が彼女に声をかけた時に戻す、と言う事象に書き換えた。』
「それじゃあさっきの僕達は消滅したの?!」
『いいや、異空間化の事実を焼却し、それをエネルギーに時間を遡ったから、君達には何の影響もなく、これから囚われると言う事象も生まれない。』
正直この人が何を言っているか意味が分からない。
「……、助けてくれたのか?」
『ああ、そうだね。』
「ありがとう、ティナを救ってくれて。」
『礼には及ばないよ。これは私への挑戦だったからね。君達は巻き込まれただけだ。』
少女はその声にオレも気になっていた疑問をぶつける。
「前から気になってたんだけど、君は誰なの?」
その声は落ち着いた様子で話し続ける。
『私は、フフッ……、君にはもう既に名乗ったはずだよ?』
「僕はそんな名前の人は知らない。」
『いや、君は知っている。だが、そうだね。知らない方が幸せなこともあるだろう。』
少女は何故か突然声を荒らげた。
「キアナの知り合いなの?!!」
『さあ、どうかな?
さて、私もそろそろ失礼するよ。また会おう、“我らが神”よ。』
「?!!」
「神?」
その言葉を最後に声は消えた。
正直、嵐のような目まぐるしい出来事の後で、心が放心状態である。“セラ”と名乗ったあの人物は一体誰なのだろう?そしてあの“協力者”と、あの“女性”は誰だったのだろうか?
「ティナ、あの協力者は誰なんだ?」
隣を見るとティナは真っ青な顔をして、ガタガタと震えていた。
「……“あの人”が誰なのか僕にも分からない。」
「そうか……、じゃあ。」
ティナの手を取る。
「?、キョウ君?」
少年は温かな笑みを少女に向けながら本来彼女にさっき言うはずだった言葉を伝えた。
「カフェ行くか!!」
続くつまりカミングスーン




