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二十八話

感想なんて頂けるとほんとに嬉しいです。


翌日の昼休み。

俺は今度こそ1人で屋上に来ていた。


もちろん、前金を頂いた弁当を渡すためだ。

ついでに眞姫那と一緒にお弁当を食べるのだが、全然ドキドキ感がない。


だって、どうせ今日も眞姫那とは顔を合わせないんだろう。まぁ、一緒に食べてもお互い気まずいランチになるだけだ。



早速、俺と同じ二段弁当(上段がオカズで、下段がご飯)渡そうとすると、屋上塔の屋根からニョキっと手が伸びてくる。


そのまま弁当は屋上塔の屋根の上にもっていかれてしまった。



正直感想が気になっていたので、しばらく反応をうかがうと、どうやら弁当を食べ始めたようだ。



「美味しいわぁ。ほんまに作り慣れてはるんやねぇ。この卵焼き、至福の味やんっ」


眞姫那は幸せがメガ盛りでトッピングされているかのようなそんな弾んだ声を上げた。


その声色が、感想が、ウソじゃない事を如実に伝えてくる。



「そんなに褒められると悪い気はしない。それにしても、ホントに顔を見せないんだな。」


実際、どんな顔なのかが知りたかったわけじゃない。ただ、どんな風に幸せそうにお弁当を頬張っているか見たかっただけだ。



「ん?あっ、うんうん見せへんよ。」


しかし、眞姫那の『顔を見せない』というポリシーに似た何かがやはりそれを許してくれないのだろうか?


「そうかぁ?まぁ、いいや。」

「また、卵焼きに、牛肉の牛蒡巻きやなぁ。うん、おいしいけど、ちょっと多いねんなぁ」

あれ?女子には多かったか?

俺と同じ2段になってる弁当箱だからな。


「悪い。ダイエットとかしてたのか?」


「ううん、違うけどちょっと変わった弁当やんなぁ?」

なんだろう?

ちょっとディスられてる?


味見はしたし、そんなに出来は悪くなかった。

砂糖と塩を間違えるとかそんなベタな失敗もしてなかったはずだ。やはり、量なのか。



いいや?

もしかして?


そういえば、関西はダシ文化だと聞いたことがある。どうみても関西弁の彼女の舌には俺の味付けは合わなかったのか?



「おいっ、もしかして「ご馳走さま。う〜ん、美味しかったわぁ」

俺が考え事をやめて眞姫那に話しかけたところで彼女はもう食べ終えたらしい。


ヤバイ、意外と時間が経っていたか?

全然一緒に弁当を食べれてないじゃないか。



俺は慌てて弁当を広げる。

そして絶句することとなった。





そっ、、そういう事だったのか‥‥

謎は全て解けた。










あとは上段も下段もご飯しか入っていないこの2段弁当を平らげるだけだ。





もちろん、お腹いっぱいで、午後からの授業は夢の中で受ける羽目になった。


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