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会議はお通夜で吊し上げ

作者: 羽入 満月

 

「○○についてまとめときて。」


 そういわれたら、それに対して自由に述べていい気持ちになる。


 が、実は違う。


 出題者のなかにはもう、質問を出した時点で答があるのだ。

 そして回答者は、答にどれだけ近づけるかが問題だ。

 間違えれば大勢の前でバッシングされるオプションつきである。


 出題者の意図を読まなくてはならないのである。

 しかし、これは情報が少なすぎて当てるのも難しく、はっきり言って無理だ。


 この無理難題をしてくる人が世の中にはたくさんいる。

 いくら「自由な意見を」といっていても、結局は自分の考えに近くなければ気に入らない。


 だったら、気に入るような答が出るように質問を細かくすればいい。

 しかし、だいたいそういう人に限って、「相手が汲み取るもの。汲み取れないものは、真剣に考えてないか、馬鹿なのだ。」と思っているふしがある。


 私は、小さい頃から相手の意図がよくわからない。

 もちろん、細かく言われればわかる。

 でも、いちいち説明をしてくれるわけじゃない。

 だから、先生のお気にいりにはなれない。

 他の分野だって飛び抜けていいわけではないので、何時だって地味でおとなしい子だった。


 友達に「この先生はこういえば喜んでくれるだろう。」と察するのが上手い子がいた。

 この子はきっとこんな大雑把な説明でも、相手の気に入る答が返せるのだろう。


 私には無理だ。


 しかし、私が今まで出会った人達は、こういう人種が多かった。

 だからといって、経験で意図が読めるようになったわけでもないから困っているのである。


 大人になって、会議にでるようになって、より思うようになった。

 発言しなくても怒られて、発言しても怒られる。

 どっちを選んでもバッドエンドしかない。


 それなら、私は発言しないで怒られたい。

 でも、それは許して貰えず、発言を求められるのが、会議に出るもののさだめである。

 そして結局、批判される。下手をすれば、人格否定までされる。


 だから、余分なことは言いたくない。


 だから、私は発言をしたくない。


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