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ヒーロー、剣と魔法のファンタジーへ

長く、苦しい戦いが終わった・・・


怪人に襲われた幼い俺を庇い両親は死んだ。

両親は最後に「正義と愛、そして自分を見失うな」そう言い残して死んだ・・・

その言葉を胸に俺はヒーローとして戦い続けた。

途中の仲間の裏切り、和解、謎の助っ人の登場、幼馴染が攫われてしまうという悲劇を乗り越えて

今、俺は両親を殺し幼馴染を攫った怪人との死闘を終え、大切な人を今この腕に抱きしめようとした瞬間・・・突き刺さるような激痛と共に俺の意識は暗闇へと落ちた・・・


と思ったとこで俺は目が覚めた。

夢…いや確かに激痛と共に俺は血だまりに沈んだはずだ・・・

だがどうだ・・・背中に傷は無く、意識ははっきりしているしまさしく五体満足だ。

そうだ・・・意識が沈む最後に見たはずだ・・・倒したはずの怪人が飛ばした棘が俺の身体を確かに貫いた!

なんだ、何がどうなってる?

そうだ、アイツは!最後に俺が抱きしめようとしたアイツ・・・


そこで俺は始めて辺りを見回した。

ただただ茫然とした。

見た事ない植物、虹色の雲、その中を縦横無尽に飛ぶドラゴン・・・


「ははっ・・・嘘だろ・・・ファンタジーRPGじゃあるまいし、最近流行りの異世界物にしたってタチ悪いぜ全く・・・」

思わず声に出た

しばらく茫然となりながら辺りを見回すがアイツの姿も手掛かりも無かった。

急に増す疲労感がただキツかったのだ。







空を眺めてた

昼間なのに2つ浮かぶ赤と青の月

時折空を飛ぶドラゴンが更にでかいドラゴンに捕食されている図

なにもかもがゲームのようなファンタジーだった。

普通ならファンタジーの世界だ!やったー!!と喜ぶ人もいるだろうが

俺は親の仇と仲間の想いを背負った戦いをやっとの事終えたばっかりだったのだ。

期待に胸を膨らませるより虚脱感のが今は強い。

とりあえず何もしないってのは一番の悪手なので手持ちを確認してみるか


「よし、じゃあまずは武装の確認だな。うまく動いてくれるといいが・・・」

ベルトの何もはめ込まれてない部分にポケットから取り出した専用のバッグルを装着してこう叫ぶ

『変身!!』

ベルトから光が展開し全身を覆い、装甲が次々と身体に装着されていく

俺たちレイドライバーはベルト型の装置とバッグル型のアイテムを装着して変身する。

自身の身体にピッタリと張り付くようなスーツの上に装甲が被さりメットも自然と頭を覆う

開発部の人間から仕組みを延々と聞かされたがあんまし理解は出来てない。

俺のはストライクタイプといい汎用性の高いスーツだがバッグルを交換すれば様々な方面に特化できる。


「不調無し、いつもどおりイイ感じだ!」

試しにそこに出っ張ってる岩を殴ってみる

『はあああああああああああああ!!!!』


出っ張ていた岩は跡形もなく砕け散った

正直驚いた。特殊なバッグルを使用しない限りストライクじゃここまで威力は出ないからだ。

せいぜいめり込む程度なのだが・・・

「いつもより力が出てる・・・いや馬鹿な・・・」

このファンタジーな世界に来てから混乱が増える一方だ…勘弁してほしい・・・

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