別side2.月の暦は、黒猫の警告 byルル・フリュスタル
今日4作目。
一気に書いて疲れました。
朝、いつも通りに起きる。
枕元に手紙があった。
『フリュスタルの巫女へ
月が頂点に達した時悪魔は産声をあげた。
貴様の命と共に月の権威は失われ
輝く無数の星が
貴様の死を祝福する為に一層輝くだろう。
ー The Black Cat』
うん、厨二病。うん。どうしよう、帝国にばれた。時間がない。二つの意味で。もうそろそろ萌葱を起こさないといけない。
ふう、間に合った。
しっかし、まあ走ってつかれたけど、どうしたものか。
バタン。
扉の向こうから何かが倒れる音がした。
あの手紙で、発作が起きたのだろうか?
早くいかなくては。
「萌葱!萌葱!」
気絶していた。息がある。
私は欲が出たのだろう。
私と村長以外入っていけない地下室の部屋の前まで萌葱を運んだ。
「ルル?」
萌葱が目が覚めたなんて気づかなかった。
「あっ、ああ、気が付いたんだ、良かった。起こしに行こうと思ったら突然バタンって音がして倒れてたからびっくりしたよ。」
わざとらしかったかな?
「ねえ、ここに何でわざわざ私を運んだの?
重くて大変だったはずだよね?」
萌葱が凄く怪訝そうな顔になってる。やっぱりわざとらしかったか。
「そうね、一言で言うなら、時間が無いから。もっというと聞かれたくなかったからかな。」
疑われてるから、本当のことを教えなきゃね。
「どういうこと?」
「まあまあ、中に入れば分かる。」
やっぱり、びっくりしている。そりゃそうだね。あり得ない部屋だもんね。
「『疾風』に触って。これまでの違和感が全部吹き飛ぶから。」
萌葱は頷いて柄を握った。
そのまま気絶した。
疲れてるだろうから、まだ献上式の巫女装束を決めてないけど明日でいっか。
献上式まであと一日。巫女装束は月を模したものにした。
あの手紙のことはいくら話しても日にちは特定できなかったが、月に関係することだけわかった。
ちなみに明日は新月だ。
ちょー不安。