4.血泥の戦場に味方は三人、そして孤独に眠る夢を見た。 by篠原萌葱
短くなりました。ごめんなさい。投稿するのがとても遅くなってしまいすみません。
吸い込まれた先は戦場だった。
アミアと戦った時に使った戦い方が通用しないくらいの大量の敵。
切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。切る。
無尽蔵に湧いてくるはずの魔力がカスカスだ。
それ故に、大量に切れるはずが一人づつしか切れない。
疲労、空腹、まともに作戦もない。
少数精鋭なんて唄って、実際は人造兵器三人。
食糧がない、休めない、敵が多過ぎる。
グサ。
脇腹に剣が刺さる。
血が流れる。しかし、全身血だらけでは傷ついて血が流れても気づかれにくい。
ユースティアの回復が追いつかない。
ルビエラの張った防壁が崩れた。
エスマ、私が崩れたら、ダメだ。
憎い、グリサンドラ皇国がとてつもなく憎い。
脇腹の傷から血がドバドバ流れる。立てない。
死体だって、向こうにはいい資料になってしまう。
考えろ、考えろ。
「ルビエラァァァァ!!!私を封印をしろォォォォ!!!」
女から漏れた言葉とは思えない。
「ふざけるな!さっき、ユースティアを封印したばっかだ!!!ボケェェェェェ!!!!」
こちらも似たようなもんだな。
「うっるさーいぃぃぃぃ!!!こっちとりゃ、脇腹切られて内臓やられたわ!!!ユースティアがいないなら、私は死ぬ!!!死ぬ前に一矢報いさせろ!!!!お前の退路を確保してやるから!!!」
私は最後の気力と魔力を振り絞ってワープゲートを作った。
「バカァァァァァ!!!!!!」
私は封印された。
何年待っただろうか。
地上に出られるとは思っていなかった。
やっと出られたのだ。
迷宮の外に…