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二つの世界の番外編みたいなもの

作者: ルエル

12月24日、中学校の終業式が終わり、晩御飯の買い出しに出かけると街中にはカップルが溢れかえっていた。

「……鬱陶しいな〜」

クリスマスイヴだか知らないけどこの人の多さはなんだよ。クリスマスってキリストの誕生日なのになんでカップルがいちゃいちゃする日みたいになってんだよ。別に羨ましくねぇし。

「早く、買い物済まして帰ろ」

俺はスーパーに入り、晩御飯の買い出しを済ませ、帰ろうとすると携帯に1通のメールが入った。

「メール?誰からだろ」

メールは優香からのものでメールには「風邪引いた。」と書かれていた。

「………一応、(あかり)に帰り遅くなるってメールしとくか」

メールを打った後、俺は優香の家に向かった。しばらく歩くと少し大きな家が見えてくる。優香の家に着いた俺は家のベルを鳴らす。すると中から1人の男が顔を出した。

「光くんか。娘に用があるのかい?」

「はい。風邪引いたってメールが来たからお見舞いに」

「そうか。優香は今部屋に居るからね」

「はい。分かりました。それでは」

そう言い、優香の親と別れ、優香の部屋に向かう。優香の部屋に着き、中に入るとベッドで苦しそうに横たわる優香がいた。

「光。来てくれたんだ」

「ああ、熱はどれくらいあんの?」

「38.7度」

「なるほど、おとなしく寝とけよ」

「光どこか行くの?」

「ちょっとお前の家の台所借りるぞ。お粥作ってくる」

「ほんと!ありがとう!」

「気にすんな。それよりお前はちゃんと寝とけよ!」

「うん!」

俺は台所に向かい、さっき買った材料を使い、お粥を作る。作ったお粥を持っていくと優香は喜ぶが、手をつけない。

「食べないの?」

「ね、ねぇ光。食べさせて?」

「はぁ?それぐらい1人で食べれるだろ?」

「そうだけど、お願い!」

「……はいはい。ほら、口開けて」

「ありがとう。あーん」

優香は嬉しそうにお粥を頬張る。

「ふふっ美味しい」

「ほんと?良かった」

「もっとちょうだい!」

「はいはい。ほら」

「あーん」

お粥を食べ終え、しばらくすると、日が暮れかけていた。

「あ、俺そろそろ帰るわ」

「え?」

「だって、日が暮れかけてるし、家に(あかり)置いてきてるし」

光が帰ろうとするところを優香が光の服を引っ張る。

「優香?」

「お願い。今日はここに居て?」

顔を赤くしながら優香がそう言う。

「え?どうしたのいきなり?」

「一緒に居て欲しいの」

「けど、優香の顔だいぶ赤くなってるから熱上がってるんじゃ」

「こ、これは熱のせいじゃなくて、その…とにかく!今日は一緒に居て!お願い!」

「………ったく、いいよ。今日はお父さんが早く帰ってこれるから」

「ありがとう。光」

「どういたしまして、けど、ほんとに大丈夫?」

「うん。大丈夫。だって、光が側にいるもん」

「俺は風邪を治すことはできないけど」

「側に居てくれるだけで安心するの」

「そっか」

光がクスッと笑う。その笑顔がとてもかっこよく、とても愛しい。私は光の事が好きだ。だから今日一緒に入れる事がとても嬉しい。ありがとう。サンタさん。素敵なクリスマスプレゼントを届けてくれて


何回出た(あかり)とは光の妹ですー!


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