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酔うトレイン

作者: 玩具リオン

詩人の口を石膏でふさいで

哲学者の脳を鼻からほじくって

女の股を裂いて


道行く人を避けるよに

ジグザグと


俺よりユウシュウなやつが憎い

存在価値のあるやつ

必要とされてるヤツが



駅の汗とパンの匂いが

ゴロゴロと雑踏して

己はもう死んでもいいのだと

青い矢印が云う


広告は教育と美少女とゆるっとした小動物

まったく混沌とした国だ

物騒でさえある

若者たちの走りつつある思想


赤児抱いた夫人の降りて

俺が乗る

珍しい鳥を紹介するビジョン

当たり障りのない芸術たちの墓場


入居者募集中のかすれた看板と

ジェンガのような室外機の群

また次の駅に止まる

また走り出す


疲れているのだろうか

人々は下を向いて

手元に電子物を

一日の平和を信じ切っている


子どもたちの描いた夢が

やたらとチヤホヤ幸福の

未来へと

未来へと


揺れるレールのガタンゴトンと

永遠に続く

いつまでも終わらないような

いつまでも止まれないような


席に座れるやつは決まって自分を大事にするやつで


俺は心にギターを背負って

歩いて改札を出、

乗り換えた

永遠に

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