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スペース・エンド  作者: XLT-ゾレト-
一章 デトロスとユースカ
4/6

END4.ユースカ

ユースカ

「よおデトロス! また喧嘩しようぜ!」

 とリーゼントの小柄な少年が近寄ってきた。

「ユースカ」

「誰?」

「ユースカ・サンタマリナ。喧嘩好きの不良少年だ」

「なあやろうぜ」

「しょうがないな」

 デトロスはユースカと向かい合う。臨戦態勢だ。

 カベマは取り敢えず観戦させてもらう。

 世界使い同士の戦闘とは一体如何なるものだろうか。

「行くぜ、デトロス! レイガン‼」

 ユースカという少年は指先からビームを放出する。

 これはつまり放出世界、光線世界といったところだろうか。

「フルカンタ‼」

 デトロスは光の結界のようなものでレイガンを跳ね返す。

 これは光線世界、結界世界といったところだろうか。

 二倍の威力となったレイガンがユースカに迫ってくるが、

「レイパンチ‼」

 というダサい技名から繰り出される拳撃により、

 ユースカの右拳は打ち砕かれる。

「ぐああああああああああああああああああああああああああ‼」

「いや、よく分からんが馬鹿すぎるだろ‼」

「ユースカは中卒なんだ」

「にしても馬鹿すぎるだろ‼」

「右ストレートならぶっとばせるはずだったんだ‼」

「ぶっとんだよ‼ 右拳が‼」

「おかしいなあ。俺が読んだ本によると」

「禁書⁉ あれ真に受けたのか⁉」

 ユースカがあまりに馬鹿すぎるため、カベマは呆れてしまう。

 デトロスは慣れた様子で、馬鹿なユースカを慰める。

 しかし、右拳が吹っ飛んでもすぐに治癒世界で元通りになる。

 この世界では欠損など些事に過ぎないのだ。

「くそう、つええなデトロス! 伊達にあの世は見てねえな‼」

 いや、ここをあの世とするのならば、

 ここにいる全員があの世を見ていることになるが。

 勿論ユースカも含めて。

「いつまでも勇気とパワー忘れるなよな‼」

 お前はそれ以前に色々学ぶべきだ、とカベマは心配する。

「さよなら、バイバイ‼」

 といい、ユースカはデトロスにアンバランスなキスをする。

 最後にとんだ微笑みの爆弾をくれる奴だ。

 ありがとうございます。

デトロス

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