実り気
何かがなくて寂しい
晴れない胸の中
そっと
はじめての気持ちが降り注いだのは
単なる偶然ではなかったよ
風が舞う
そこに大きな背中がある
陽だまりとにらめっこ中かな、と
こっそり
背伸びして
ひそひそ囁いた
名前がひとり歩きして
焦がれる想いで
好きな人を困らせてしまう
もっと笑って
好きだと抱きしめて
私を側にずっと置かせて
見せてくれた花びらを
両手で受け止めた日には
必ずまっすぐ見つめる
「「好きになっていいの?」」
踏み出したら後に引けないんだよ
このまま目隠しして触れ合うのは嫌
私たちの関係が壊れるとしても
もうなにも怖がらないから
愛し合いたい
躊躇うためのブレーキは今外した
幸せを目一杯噛みしめたくて