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第六話 『魔法講師がやってきた』

スパルダ師匠からも言われた通り、本日から魔法を学ぶ事になった。

講師はスパルダ師匠が直々に紹介してくれると言っていた。

助かるが、少し予定は狂うかもしれない。

魔法を習うなら、あの人物だと決めていたので…困った。

まぁでも、スパルダ師匠の気遣いを無駄にはしたくないので受け入れよう。


「初めまして〜」


そして遂に、シュブーリナ邸に魔法の講師がやってきた。

屋敷の前に現れたその人物にびっくり仰天1時間スペシャルばりに驚愕した。

驚愕せざるを得ない、驚愕しないなど無理であった。

何故ならその人物は、()()()()()()()()()()()()()だったのだから。


腰まで伸びた琥珀色と白色の艶やかな髪。

澄んだ翠緑色の瞳と橙色の瞳のオッドアイ。

148cm程の身長。

背丈からは想像も出来ないほどの胸と尻と太もも。

長く尖った耳に可愛らしいハート型のピアス。

まさしく小ちゃなギャル。


「おぉ…!」


彼女こそ、探し求めていた人物!

【スター・ウォーリアーズ】の災厄級にのみ登場する公式最強キャラクターの一人!

この世界の魔法属性の五つ、火・水・土・風・雷を生み出した張本人。

あらゆる魔法を操る最強の魔女。

付けられた異名は"魔導元帥"。

その名前はセイラム・エリエッタ・ユードラシル!


本物だ…まさか、こんな早くに彼女の姿が拝めるなんて…

因みに此処で補足だが、今の彼女の姿は仮初。

本来の姿は、ナイスバディなお姉様なのだ。

スパルダもそうだが、やはりゲームとリアルで見るのは大違いだ。


「貴女はセイラム・エリエッタ・ユードラシル様ですか!?貴女のような人に魔法を教わる事が出来るんですか!?」

「そうだよ〜!この超天才凄腕魔法使いのセイラムちゃんが君に魔法を教えてあげるんでーす!」


おぉ、ギャルピース!

初めてみたが、とても良い…


「あーしの事は〜、先生って呼んでねぇ〜!君の事はなんて呼べばいい?」

「それじゃあ、オタクくんでよろしくお願いいたします」

「おたくくん?よく分からないけど〜いいよ〜」


ふぅ、此処が異世界で良かったぜ。

日本だったら絶対に気持ち悪がられてただろう。



ーー


そんな訳でセイラム先生主導の元、魔法の訓練が始まる。

その前に今後の方針の話を聞かされた。

スパルダの剣術指導とセイラムの魔法指導はそれぞれ決められた日に片方ずつ教わる事になった。

同時並行でも良かったのだが、セイラム先生は国の重要な魔法使いなので忙しくて来れない場合があるのだとか。

少し残念だが、教えてくれるだけでありがたい事なので文句はない。


「それじゃー授業を始めます!」


屋敷の庭でピチピチむっちりちびっこギャルとマンツーマンで魔法の授業をする事になった。


「まずは魔法の知識をオタクくんに学んでもらって、その後に魔法の基礎を、そして次に魔法の実技を教えるねぇ〜!」

「はい!先生!」

「こほん。では初めにオタクくんは魔法の知識についてどれだけ知ってますか?」

「そうですね…魔法というのは、身体に流れる魔力と大気中の魔素が共鳴し合わさる事で実現する奇跡。そして魔法には五つの基本属性とそれらとは違う枠外属性がある、という位ですかね」

「へぇ〜」


その話を聞いてセイラムが感心したような表情と声を上げる。

まさか彼女もニグラスが魔法の知識を此処まで持っているとは知らなかったのだろう。

まぁ、ニグラスのこの知識もゲームで何度も聞いた設定だからわかったのだが。


「驚いた〜、結構、詳しいんだね?」

「この日の為に少しだけ勉強しました」

「それは感心感心!オタク君の知識はほとんど正解だね〜」


少し補足すると〜と言って先生が魔法の説明を始める。

この世界は大気中に目に見えない"魔素"と呼ばれる魔力の源が存在する。

そして人には、"魔力"と呼ばれる力が体内に存在する。


“魔素”とは魔物や植物よ活動源。

そして魔法を発動する為の触媒になる物質。

魔物や植物は大気に満ちた魔素を摂取することで生きている。

魔法もまたその殆どが魔素がなければ発動しない。

魔素がなくなれば魔物や植物は生命活動を維持する事が出来ず死んでしまう。



“魔力”とは、大気中の魔素を動かす力のこと。

魔素を動かすには本人の精神力。

更に…想像力等が必要となる。

つまり簡単に言えば“魔力”とはその者の保有する“精神力”とも言い換えることが出来る。


魔力を身体の中に張り巡らせ、魔法を想像し頭の中でイメージし、大気中の魔素に魔力を流す事で初めて"魔法"が発動する。


「というのが魔法の起源ねー。そして次は、その魔法についてもっと詳しく。

魔法には属性があるのは知ってるよね?」

「はい。火・水・土・風・雷ですよね」

「うん!それら五つの属性を"五大元素"と呼ぶ。そして、その五大元素が何らかの力や効果が加わって別の元素に変化した魔法属性を"枠外魔法"と呼ぶのです〜!」


やはり、原作通りだ。

ニグラスの把握している【スター・ウォーリアーズ】内の魔法の設定と彼女が教えてくれた魔法の設定に差異は無かった。

枠外魔法の属性はおそらく、光属性・闇属性の事だろう。

そして更には主人公の持つ星属性。

そして更に、聖属性。


「因みに先生は五大元素全てを操れまーす!あとあと、枠外属性も光と聖属性が使えるんだ〜!」

「そうなんですか!?それは、凄い…」


知ってます、とは言えないよなぁ。


「はい!それじゃもう早速、魔法の基礎訓練を始めようか!」

「分かりました」

「まずは君の中に存在する魔力量を増やす訓練から始めよう。魔力が多ければ多い程に魔法の威力や大きさ、放てる量が変わっていく」


これも、知っている。

原作でも魔力の数値が高ければ高い程に魔法攻撃力が高く、魔法使用量が多かった。

ただ原作では魔力はレベル上げや特殊な成長アイテムを使わないと上がらなかった。

今回はどうなるのか、、、


「ではでは、限界まで魔力を放出してみて〜?」

「えっと、どうやって…」

「簡単よ!目を閉じて身体の中に存在する魔力をイメージするの〜、そしてそれを一気に外に放出する!」


セイラム先生に言われた通り、静かに目を閉じる。

身体の中に僅かに揺らぐ何かが存在している感覚。

小さな火の玉がゆらゆらと。

その火の玉を全身に巡らせる。

身体が熱い…後はイメージ。

某アニメのスーパーヤサイ人の様に魔力を放出する。


「そう!その調子よ、限界まで魔力を使い続けて〜」

「先生ー、、、そろそろ限界…」


放出されている魔力が徐々に小さくなっていく。


「あ、、、」


ぷつん、と魔力が消えた。

そして、意識も同時に途絶えた。

この感覚は知っている。

魔力枯渇状態。

ゲーム内でもこの状態に陥ると急激にステータスが低下し、混乱する。

これは、それだ…



ーー


目が醒める。

もう何度も体験してきたので慣れてしまった。

こういう時は必ずリルが膝枕をしてくれている。

黒パンストと太ももの心地いい感触が伝わる。

そして、必ず俺の顔を見て頑張れと応援してくれる。

だから、頑張れる。


「さぁ、もっともっと限界までぇ!」


魔力を限界まで、いや限界以上に放ち続ける。

そして、意識を失う。

また起きて。

また魔力を限界まで高める。


「ふにゃぁ〜」


今回は2時間。

ここ最近で一番長く持った。

確実に魔力が伸びている。

剣術も同様に成長している。

最近はずっと、スパルダ師匠と木剣で打ち合いをしている。

と言っても一方的にボコられ続けているが。

ステータスは見違える程に伸びた。


================================


ニグラス・シュブーリナ (12)

レベル:8

種族:ーー

耐久:E(151)→D(220)

筋力:E(160)→D(215)

敏捷:D(220)→D(250)

魔力:F(5)→E(105)

固有スキル:淫乱、努力LV 3、剣術LV 3(中級)、魔力操作LV2、身体強化LV1

魔法:ーーー


================================


レベルもステータスも上がった。

この数ヶ月でかなり成長した。

先生や師匠、リルやカトリーナ達のサポートがあったからこそ此処まで来れた。

これからももっと努力して最強になってみせる。



「面白かった!」

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