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第九十六話
「貴公が外道を歩むならば我、憑物となりて、そなたの闇の力と共に地獄道に帰し、死を持って償って頂く」
鞘の金龍が目と口を動かして虎千代に告げた。
「御意!」虎千代は広げた左掌に右拳を打ちつけて、鬼斬り丸に呼応した。
「ならば!」鬼斬り丸は一層輝きを強め「我、貴公の羅漢となりて善道を照らさん!以後口を閉ざし、義を以て鞘から出でようぞ!!」そう叫んで虎千代の掌まで飛翔した。
虎千代は鬼斬り丸をしかと握りしめ「義に、この命捧げ賜おう!」鬼斬り丸を頭上に掲げて歓喜の声を上げた。




