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戦国鬼  作者: 騎士理 徹 (きしり とおる)
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第八十六話

「これがお前だ。血を求めて殺戮を繰り返し、悦を得ている。殺したくないだと、笑わせるな!」


またもや幻の世界が虎千代を包む。


場面が変わり、先ほどの虚無僧達との戦闘シーンが映し出される。


「ここに来る途中も人を殺めているではないか。ははははは」


鬼斬り丸の嘲り笑う声が虎千代の脳内に木霊した。


 鬼斬り丸が最後の仕上げとばかりに、怒涛のような幻惑の嵐を虎千代に吹きかけた。


為景の後ろ姿が見えた。


為景は胡坐をかいて無心に何かをしていた。


「とと様」


虎千代が呟くと為景が振り向いた。

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