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戦国鬼  作者: 騎士理 徹 (きしり とおる)
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第七十三話

虎千代が段蔵の口元に耳を押し付けると、カチカチと小刻みに奥歯の鳴る音が聞こえた。


よく見ると段蔵は全身を小さく震わせていた。


段蔵は手裏剣の先に塗られたトリカブトの毒が全身に回り、生死を彷徨っていた。


 「段蔵さん!寒いの?」


虎千代は辺りを見渡したが暖が取れるようなものは見当たらない。


「どうしよう」


虎千代は泣き顔で焦りを募らせた。


「段蔵さん、死んじゃうよ」


 虎千代は咄嗟に段蔵の血塗られた着衣を脱がし始めた。


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