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第三十六話
光育は虎千代の手をパチンと叩いて、饅頭を取り上げ「ある」と重い口調で言い、取り上げた饅頭を一口齧った。
虎千代は物欲しげに指を咥えるのだった。
虎御前に林泉寺に連れてこられた日以前の虎千代の記憶は、光育が呪術で封じ込めていた。
虎千代の神通力は光育が制御していた為、虎千代は他の小坊主と変わらぬ生活を送ってきた。
光育から鬼斬り丸の話や自分の力について初めて聞いたとき、光育の一級品の冗談だと思い「また、またぁ」と虎千代は光育の鳩胸を指先で突いたほどだ。
光育は虎千代の手をパチンと叩いて、饅頭を取り上げ「ある」と重い口調で言い、取り上げた饅頭を一口齧った。
虎千代は物欲しげに指を咥えるのだった。
虎御前に林泉寺に連れてこられた日以前の虎千代の記憶は、光育が呪術で封じ込めていた。
虎千代の神通力は光育が制御していた為、虎千代は他の小坊主と変わらぬ生活を送ってきた。
光育から鬼斬り丸の話や自分の力について初めて聞いたとき、光育の一級品の冗談だと思い「また、またぁ」と虎千代は光育の鳩胸を指先で突いたほどだ。