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第二話
天界では比較的平均点だった伊弉諾に、四天王の配下だった八部衆の一部衆である龍族を従者に付け、伊弉弥と共に倭国を作らせた。
二人は「天の浮橋」に立ち、天之瓊矛を使って大海を掻き回し、倭国の大地を創造した。
倭国の各地に配置された八大龍王は、それぞれの地を治め、秩序ある世界を人間界に示した。
『人心乱れ、煩悩に支配される時、龍王咆哮を上げ飛翔し、大地、大海を揺るがさん。人間道を四悪道に陥れ、戒を与えん。脱人現われ、竜王を従え大地、大海を治め、人々に安寧を取り戻さん』
伊弉諾が人々に伝えた言の葉。
大海より倭国が創造されてから数千年。幾年月が経ち、人々は伊弉諾の忠告をただの伝説と忘却していった。




