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戦国鬼  作者: 騎士理 徹 (きしり とおる)
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第百五十四話

ゴボと秀忠が喉を鳴らすと、どす黒い血が口角から流れた。


「晴景では、いかんのだ!!」


朝日連峰に秀忠の声が轟いた。秀忠は鮮血を霧吹いて、片膝を地に付けた。


「晴景では……」


「どうして、兄上では駄目なのだ。それに、景康、景房両兄は関係ないではないか!」


「だから、お前は子供なんだよ」


秀忠は馬鹿にしたように目を細めた。


「何!?」


景虎は怒りを露わにして柄を握りしめた。


「武田と!!」


秀忠は大声を張り上げて、ゆっくりと重い口を開き始めた。

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