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第百四十四話
黒滝城まで後半里という所まで、放生月毛は馬脚を唸らせていた。
「秀忠が出てまいりました」
姿無き段蔵の声が景虎の耳に入った。
「段蔵さんありがとう。これで、無益な死人が出なくてすむよ」
景虎は前方を睨むように見据えると、馬腹を蹴って速度を上げた。
黒滝城が景虎の目に入った、その時、両脇の藪から無数の長槍が景虎を襲った。
「罠か」
段蔵はしまったとばかりに零して、棒手裏剣を藪の中へ投げ込んだ。
景虎は一髪の間合いで槍先を避け、鬼斬り丸を鞘から抜いた。
黒滝城まで後半里という所まで、放生月毛は馬脚を唸らせていた。
「秀忠が出てまいりました」
姿無き段蔵の声が景虎の耳に入った。
「段蔵さんありがとう。これで、無益な死人が出なくてすむよ」
景虎は前方を睨むように見据えると、馬腹を蹴って速度を上げた。
黒滝城が景虎の目に入った、その時、両脇の藪から無数の長槍が景虎を襲った。
「罠か」
段蔵はしまったとばかりに零して、棒手裏剣を藪の中へ投げ込んだ。
景虎は一髪の間合いで槍先を避け、鬼斬り丸を鞘から抜いた。