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戦国鬼  作者: 騎士理 徹 (きしり とおる)
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第百四十一話

「城攻めはこっちもあっちも被害が大きくなるじゃん。だから、秀忠だけ城から出てきてもらえたら、ラッキーじゃない」


「そりゃ、ラッキーだが」


段蔵が鼻に皺を寄せて声を曇らせる。


「段蔵さん、裏工作得意でしょ!」


景虎が努めて明るい声を投げた。


「得意だが……」


段蔵は困難な指令に難色を示した。


「がんば!」


景虎は手綱から手を放し、両手で拳を作って段蔵を鼓舞した。


「ちっ!わかったよ」


段蔵はちっと舌を打ち、景虎を追い越して黒滝城へ向かった。




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